ずっと付けていられる快適さ。
Apple Watchから解放されるべく購入した国産スマートリング「SOXAI RING 1(ソクサイリング ワン)」ですが、寝るときも含めて毎日がっつり使用し、メリットやデメリット、出来ること、出来ないことが色々と分かってきたので、そろそろレビューをお届けです。
結論を先に言ってしまうと、僕が求めていた「完全な脱Apple Watch」は出来なかったけど…SOXAI RING 1のおかげで毎日の睡眠トラッキングや健康管理はノーストレス。
いくつか気になる点こそあれど、軽くて一日中ずっと付けていられるし、心拍数も常に計測してくれるので、体調を把握するためのウェアラブルデバイスとしてはめっちゃいいかも。
#SOXAI RING 1を見る – SOXAIオンラインストア
SOXAI RING 1は、一般的なウェルネス・フィットネス目的の製品であり、医療的な診断や治療、その他の医療目的での使用はできません。
SOXAI RING 1をレビュー。ずっと付けていられる国産スマートリングの使用感を試してみた
SOXAI RING 1は、心拍数や血中酸素濃度、皮膚温度や睡眠データを計測し、分析できる日本初のスマートリング。
AI搭載3D加速度センサーや皮膚温度センサー、光学心拍センサー、特許出願の赤色+赤外線センサーなど、最新技術を小さいボディにこれでもかと搭載していることがSOXAI RING 1の大きな特徴ですが、パッケージを開封してみるとものすごくシンプル。
Soxai Ring 1本体のほか、充電用のUSB-Cケーブルと充電用のドックが付属していました。これぞシンプルイズベスト。
- Soxai Ring 1
- 充電ケーブル(USB A to C)
- 充電ドック
- ユーザーマニュアル
- セットアップガイド
SOXAI RING1の付属品は上記の通り。
Youtubeでは、4分弱でダダっとレビューしているので、こちらもぜひ参考にしてもらえれば!
購入前に届くサイジングキットについて
SOXAI RING 1の詳細なレビューの前に、リングの購入前に届くサイジングキットについて簡単におさらいです。
SOXAI RING 1は通常の指輪のサイズ感と異なるため、購入前にサイズの計測が必要なのですが、購入時にサイジングキットを選択することで、無料で届けてくれます。
サイジングキットに含まれるサイズは12/14/16/18/20/22/24/26の8種類。
サイジングキットのリングはプラスチック製ですが、SOXAI RING 1と同じサイズで、センサーがある位置にもちゃんと出っ張りがあるため、自分に合うサイズを簡単に知ることができます。
※重さはSOXAI RING 1のほうが重いので、実際の装着感はちょっとだけ違う。
サイジングキットの使い方はものすごく簡単で、自分がSOXAI RING 1を付けたい指に装着し、リングを長時間付けていても動いたり、回ったりせず、きつくないサイズを見つけるだけ。
上述の通り、SOXAI RING 1のサイズは8種類あるので、きっと自分の指にフィットするサイズを見つけられるはずです。
サイジングキットの背面に記載されているQRコードから「サイズを決めるためのヒント」を確認できるので、こちらの確認もお忘れなく。
サイズが決まったらそのまま「SOXAI RING 1の購入フォーム」に進むこともできるので、SOXAI RING 1はサイズ決定から購入までがものすごくシームレスで嬉しい。
リングの向きは、内側のセンサーの突起があるほうが’指の腹側’。指の太さは時間帯によって変化し、朝はむくんで少し太くなることもあるので、サイジングキットのリングを付けて一晩寝てみて、サイズを確認するのがベター。
軽くてずっと付けていられるデザイン
ここからはSOXAI RING 1のデザインについて、写真多めでじっくり眺めつつ、レビューです。2024年現在発売されているスマートリングのなかでも、SOXAI RING 1はトップクラスの小ささと軽さ。
幅は7.6mm、厚みは2.5mm、重さは2.5g~3.2gとなっており、重さはサイズにより異なるものの、装着感は普通の指輪とほぼ同じ。
指輪の内側には、光学心拍センサー、赤色+赤外線センサー、AI搭載3D加速度センサー、皮膚温度センサーを搭載しており、医学的にデータを計測しやすい”指”で常に健康データをトラッキング。
リングの内側にはセンサー類のほか、シリアルナンバーと指輪のサイズが記載されていました。
SOXAI RING 1はIP68等級の完全防水・防塵に対応していて、お風呂やプール、サウナでもそのまま装着できます。
SOXAI RING 1は、アプリでセットアップやペアリングが行えるので、ものすごく簡単に始められるのもメリット。
SOXAI RING 1を装着するとこんな感じ
SOXAI RING 1を装着してみるとこんな感じ。
見た目的にも普通の指輪と変わりないですが、僕は普段指輪をすることがないので…SOXAI RING 1は厚みがあるぶん24時間四六時中ずっと付けているのにちょっとだけ慣れが必要だったかなと。
(スマートウォッチと比べると圧倒的に装着感は軽いので、すぐ慣れる)
手のひら側から見てみるとこんな感じ。SOXAI RING 1はセンサー類が指の腹側にまとめられていますが、特に違和感はありません。
もう少し違う角度から見てみると、SOXAI RING 1の厚みが分かりやすい。
ほんと装着感自体は普通の指輪とほぼ変わらないので、これだけ最先端の技術を搭載していてこの性能と使用感、軽さは素敵すぎる。
SOXAI RING 1と普通の指輪のサイズ感の違い
せっかくなので、普通の指輪とSOXAI RING 1のサイズ感もダダっと比較しておきます。
上の画像を見てもわかる通り、SOXAI RING 1のほうが僅かに厚みがありますが、幅はむしろ小さいくらいのサイズ感。重さは一般的な指輪で3g~6gほどなので、ほぼ同じか、むしろ軽いくらい。
実際に指に装着してみると、SOXAI RING 1は厚みがあるため、”付けている感”こそありますが、邪魔に感じるほどでもないので、一日中でも快適に装着していられるはずです。
SOXAI RING 1は電池持ちがガチで良い
お次はSOXAI RING 1の電池持ちについて。
SOXAI RING 1のバッテリー持続時間は最大192時間(8日間)となっており、TicWatch Pro5のエッセンシャルモードなど、驚異的な省電力モードを搭載するモデル以外のスマートウォッチ(Apple Watchも含めて)と比べると格段に長い電池持ちです。
僕の例でいうと、一日中ずっとSOXAI RING 1を付けていて、お風呂に入るときに充電しておき、寝る前にまた装着する…といった感じのルーティーンで使っているのですが、これでもバッテリー残量は70%~80%台をキープ。
SOXAI RING 1は、バッテリー残量が30%を下回ると省電力モードに入り、一部のセンサーによる計測を制限する仕様になっているため、定期的な充電は必要ですが、ちょっとしたタイミングで充電しておけば、特に気にしなくてもバッテリー残量は維持できます。
公式で案内されている充電のタイミングは、バッテリー残量が30%を切ったあたり。SOXAI RING 1はバッテリーを完全に使い切ってしまうとリング内に保存されたデータが消えてしまうため、バッテリー残量が30%を下回らないように意識するといいかも。
実際の使用感とアプリについて
さてさて、ここからは気になっている人も多いであろうSOXAI RING 1の実際の使用感とアプリについてレビューをお届けです。
- 心拍数や皮膚温度、血中酸素濃度などの健康データを記録
- 運動や消費カロリーなど、活動量の記録
- 睡眠のトラッキング
SOXAI RING 1の主な用途、出来ることは上記の通りなのですが、約3gの軽さ&指輪とほぼ変わらない装着感も相まって、すべてのデータをスマートウォッチとは比べ物にならないくらい自然に計測できます。
(もう寝るときにApple Watchなんてデカいもの付けてられない)
SOXAI公式によれば、指は手首よりも脈波信号が強いため、医療現場では手首ではなく、指で測定されるとのことで、SOXAI RING 1はスマートウォッチよりももっと簡単に、もっと正確に自分の体調を知ることができると謳っていますが、これはガチ。
SOXAIアプリからは日々計測した心拍数や心拍変動、酸素レベル、皮膚温度、運動量や睡眠データを確認できるのですが、SOXAI RING 1の計測データはApple Watch Ultraで計測していた時の傾向とほぼ同じ。
実際に医療用機器で計測したわけではないですが、寝た気がしない時もしっかりアプリで”深い睡眠”が少ないことが確認できるし、なんとなく体調が優れない…って時もデータ化しているので、変化に気付きやすいです。
手首よりも脈波が強い”指”で計測したデータなので、おそらく、Apple Watchよりも正確なデータが取れているんじゃないかなと。
歩数に関しては加速度センサーで記録しているだけなので、ギターを弾いていてもランニングとして判断されることがちらほらありますが、SOXAI RING 1が記録したアクティビティはアプリを開いたときに記録するか、しないか選べるし、後から確認&編集することもできるので、僕は特に気になることはありませんでした。
SOXAI RING 1は、ウェルネス・フィットネスデバイスなので…多少の誤差は仕方ない。歩数やカロリーを正確に計測する必要があるならもっと最適なデバイスがあるし、医療目的で使用するなら医療用機器を使用するべき。
あくまでも日々の健康管理の一環としてSOXAI RING 1を購入すると期待に応えてくれるはずです。
SOXAI RING 1は通信に失敗することがある
SOXAI RING 1を使い始めて、最初に気になったことがアプリとの同期がやたら失敗すること。
SOXAI RING 1はアプリの起動時、またはアプリとの同期じに通信が失敗することがちらほらあって、例えば、SOXAI RINGを付けた右手を降ろした状態で、左手に持ったスマホと同期しようとすると、高確率で同期に時間がかかったり、同期出来ないことがあるのですが、Apple Watchなどと比べるとこのあたりはもう少し改善が必要かなと。
SOXAI RINGを付けている手でスマホを持って同期することで正常に通信できることが多いため、そもそもSOXAI RING1は通信が弱いのかも。※アプリ側で問題が起きている可能性もありますが…ここだけが不満ポイントかも。
スマホのケースがダメなのかと思ってあれこれ試してみたのですが、結果は変わらなかったので、SOXAI RING 1の通信またはアプリに原因がありそう。
とはいえ、SOXAI RINGを付けている側の手でスマホを持ってアプリを使えば問題なく同期できることが多いので、デメリット…まではいかない。
SOXAI RINGで完全な脱Apple Watchは出来なかった
一日中快適に装着できて、健康データも、睡眠データもばっちり記録してくれる SOXAI RING 1ですが、残念だったのがiPhoneのヘルスケアアプリに心拍数を同期できないこと。
SOXAI RINGは、Appleのヘルスケアアプリと連携してデータを同期することができるのですが、連携できるデータは「ワークアウト」「睡眠」「歩数」のみ。
僕が一番連携したかった心拍数や皮膚温度のデータは連携できないんですよね。
これがほんと惜しいところで、僕のiPhoneのヘルスケアアプリには初代Apple Watchの頃から計測していた心拍数や運動のデータ(2015年~現在まで)の累積があるのですが、SOXAI RING 1で正確なデータを測定して記録できても、心拍数や皮膚温度はヘルスケアアプリに記録できないので、健康データの記録がここで止まってしまうという。
それともうひとつ、SOXAI RINGは、ワークアウトやアクティビティを記録できても、僕が一番よく使っているNike Traning ClubやNike Run ClubはSOXAI RINGを認識し、心拍数を表示したり、記録することはできないため、必然的に正確な運動データを”リアルタイム”でトラッキングするためにApple Watchを装着することになるのですが、そうなるとヘルスケアアプリとSOXAIアプリで計測するデータに違いが出てくる…というジレンマ。
過去の健康データはiPhoneのヘルスケアアプリでいつでも確認できるため、現状、これからはSOXAIアプリ一本に絞り、運動する時だけApple Watchを付けていこうかなとは思っていますが、Nikeアプリで記録した運動データ(ヘルスケアアプリ経由)とSOXAI RINGが記録しているデータに乖離があるのがもどかしい。
デュラテクトコーティングでも小傷は普通に付く
SOXAI RING 1は、シチズン時計の高級時計に採用されている「シチズン デュラテクト加工」が施されており、一般的な金属よりも遥かに高い傷耐性を持っていますが、そこはさすがに指輪。
何かを持ったり、ドアを開けたり、車に乗ったり、何かしらの動作でどうしても触れてしまう部分になるため、小傷や擦り傷はついてしまいます。あまり過信しすぎないようそのあたりはご注意を。
SOXAI RING 1を悩んでいた理由やGalaxy Ringとのスペック比較については以下の記事もぜひ参考にどうぞ。
#Galaxy Ringが日本で発売されないので、比較しつつSOXAI RING 1を買うべきか悩んでみる
SOXAI RING 1のスペック
SOXAI RING 1 | |
サイズ | 7.6mm×2.5mm 2.5g~3.2g |
素材 | チタン (シチズン デュラテクト コーティング) |
通信 | Bluetooth 5.0 |
バッテリー | 最大8日間 |
充電方式 | 非接触NFC ワイヤレス充電 |
センサー | 光学心拍センサー 赤色+赤外線センサー AI搭載3D加速度センサー 皮膚温度センサー |
防水性能 | 10気圧防水 (水深100mまで) |
サブスク | 不要 |
価格 | 35,980円 |
SOXAI RING 1のレビューまとめ。僕にとってほぼ完ぺきな健康管理デバイスだけど、出来ないこともある
さてさて、小さいボディに最先端技術がギュッと詰め込まれた国産スマートリング「SOXAI RING 1」について、デザインや使用感、出来ること、出来ないことについてレビューをお届けしてきましたが、最後に僕のレビューと評価をまとめておきます。
今のところほんとお気に入りで、これからもずっとSOXAI RING使っていくだろうなって思える満足感ですが、初代SOXAI RINGが2022年に登場してからまだ2年。まだ2代目。気になるところも少なからずあります。
SOXAI RING 1 レビュー&評価
カジュアルに健康管理するなら最高のデバイス
メリット
- スマートウォッチとは比べ物にならないほど軽い装着感と付け心地
- 精度の高いセンサー
- ほぼ指輪と変わらないサイズ&デザイン
- シンプルで使いやすいUIのアプリ
- 抜群に使いやすい睡眠トラッキング
- 月額不要
デメリット
- Appleヘルスケアと心拍数の計測データを連携できない
- アプリとの通信が失敗することがある
- アプリと同期しないと計測結果が反映されない
サイズと軽さ | |
装着感 | |
トラッキング制度 | |
デザイン | |
コスパ | |
総合評価 |
※レビューの評価基準についてはこちら。
SOXAI RING 1の僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。
Appleヘルスケアと心拍数や皮膚温度のデータを連携できなかったこと以外、SOXAI RING 1は概ね大満足な使用感で、毎日の睡眠トラッキングはもうApple Watchに戻れないくらいに快適。
今のところ、大きな不具合や問題にも遭遇していないですし、他社製品みたいな月額も不要。心拍数や皮膚温度、運動量なども正確に計測できているみたいなので、カジュアルに健康管理するには最適でおすすめ過ぎるデバイスかなと。
僕は初代SOXAI RINGを経験していないのですが、一世代を経て、分析と改善を重ねて確実にブラッシュアップしてきたであろうことも、アプリ内の「設定 > その他」から確認できる既知の問題やトラブルシューティングの充実っぷりから感じ取れます。
SOXAI RING 1の価格はシルバーとマットシルバーが35,980円。マットブラックが37,980円。ピンクゴールドが39,980円。SOXAI公式HPより購入できるので、気になっている人はぜひお試しあれ。
ほんと良いデバイスなので…何かしらの参考になれば!