AirPods+ノイキャン+優れた音質=最強!AirPods Proの簡単なレビューとハンズオン

AirPods Pro ハンズオン

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人気すぎて在庫切れ続出中の “AirPods Pro" なんですけど、試す機会があったので簡単なレビューとハンズオンをお届け。

AirPods Proの音質やノイズキャンセリング、外部音取り込みモードについてじっくり試すことができたので……、ファーストインプレッションとともに、AirPods Proはどんなワイヤレスイヤフォンだったのかについて一緒に見ていきましょう。

それじゃ、AirPods Proハンズオン。いきます。

AirPods Proの簡単なレビューとハンズオン。機能や性能をおさらい

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記事を読み進める前に、さくっと簡単にAirPods Proの機能や性能をおさらいしておきますね。

AirPods Proの新機能として抑えておきたいのは……

  • H1チップを含む「SiP(System in Package)」。
  • アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモード。
  • IPX4の耐水性能(雨程度ならOK)。
  • アダプティブイコライゼーションで、音楽を耳の形に合わせて自動調節してくれます。
  • 再生や停止など、操作は感圧センサーになりました。
  • S,M,Lサイズのシリコン製イヤーチップが付属。
  • 良い感じに改善された音質。
  • ワイヤレス充電対応ケース。

ざっとこんな感じ。AirPods Proにはワイヤレス充電対応ケースが付属するほか、Lightning – USB Cケーブルが付いてくるというのも覚えておきたいポイントです。

AirPods Proのバッテリーライフはケース込みで24時間以上、最大4.5時間の再生時間なので、日常使用では十分。ノイズキャンセリング/外部音取り込みモードをオフにすれば、バッテリーライフは最大5時間の再生時間になります。

AirPods Proは、前モデルと比べて音質にも様々なブラッシュアップが加えられていまして。専用の高偏位Appleドライバ、専用のダイナミックレンジアンプ、そして、アクティブノイズキャンセリングアダプティブイコライゼーションにより、AirPods Proの音楽の没入感はさらなる高みへと到達しているんですよ。AirPodsとiPhoneの組み合わせは、圧倒的に手軽に音楽を楽しめますしね。

iPhoneやiPadなど、Apple製品とのペアリングのしやすさは、AirPodsが最強です。

ちなみに、AirPods Proの価格は27,800円(税込みだと30,580円)。在庫はすでに尽きており、最速でも手に入るのは2020年2月13日となっています。AirPods Pro、超人気。

モダンで、いくらかクールなデザイン

AirPods Pro ハンズオン

さてさて、まずは、AirPods Proのデザインから。

AirPods Proは、"AirPodsらしさ" を残しつつ良い感じのリデザインが行われ、解放型からカナル型(密閉型)に変更されました。※3サイズのシリコン製イヤーチップが付属します。

ちなみに、AirPods Proのイヤーチップは、楕円形。一般的なイヤーチップとは形状が異なるため、互換性はないと思っておきましょう。

イヤーチップを紛失したり、破損した場合はAppleさんに連絡すれば438円で交換してもらえるそう。

AirPods Pro 装着感

見た目で言えば、前モデルのAirPodsからモダンでクールなデザインになりましたが、まだかっこいいとは言えません。

でも、このデザインだからこその装着感と軽さ、付け心地のよさがAirPods Proにはあるんですよ。ベストな付け心地ではないですが、前モデルよりも確実に改善された付け心地をAirPods Proは備えています。

AirPods Proの付け心地は良き

AirPods Proの付け心地は、かなーり良好。

外耳道の圧迫感を低減するため、ボディにはベント(通気孔)があるんですけど、こいつのおかげで装着時の圧迫感は少なめになっています。

AirPods Proには、S,M,Lのシリコン製イヤーチップが付属するんですけど、AirPods Pro独自の機能として、AirPods Proの密閉性が保たれているかを簡単にチェックすることができる機能が用意されていまして。これもAirPods Proだからこその機能ですね。

AirPods Pro イヤーチップ装着状態のチェック

AirPods Proは、イヤーチップのサイズが自分の耳に合っていなければ教えてくれるので、簡単に自分の耳に合うサイズのイヤーチップを装着することができます。

イヤーチップって、自分ではぴったりだと思っていても、密閉性が確保できてないこともあるんですけど、AirPods Proは、それさえも教えてくれるのです。Good。

AirPodsはその形状のせいで合う人、合わない人がいましたが、AirPods Proは、イヤーチップを交換することで、前よりも多くの人の耳に合うようになったと思ってもらえれば!

それと、"付け心地" についてもうひとつ。僕の耳は頑強なので大丈夫そうでしたが、AirPods Proは「すぐに耳が痛くなる」という声もちらほら。人によっては、合う、合わないがあるかもしれませんので、装着感が気になる人は、Appleストアで試してみましょう。

せっかくなので、AirPodsとAirPods Proを比較

AirPods Pro AirPods

せっかくですし、AirPods ProとAirPodsを比較して見てみましょう。

イヤフォン本体の高さは、AirPods Proが30.9mm、AirPodsが40.5mm。ステム(軸、うどんと呼ばれる由縁)が短くなり、うどんっぽさはいくらか軽減されました。

AirPods Proは直線のステムですが、AirPods Proは程よくカーブしており、これもフィット感の良さに貢献してるかなぁと。少なくとも、確実に外れにくくはなってました。

AirPodsって元々外れにくかったんですけど、引っかかったりするとすぐ外れちゃってたんですよね。その点、AirPods Proは、服を脱いでも外れにくいのです。これも嬉しいアップグレードですね。

AirPods Pro
(左右各)
AirPods
(左右各)
サイズ30.9×21.8×24mm40.5×16.5×18mm
重さ5.4g4g
ケース45.2×21.7×60.6mm
45.6g
44.3×21.3×53.5mm
40g

AirPods Proは、AirPodsよりも全体的にサイズアップ。ケースを含めて全体的に大きくなり、重さも僅かですが増しています。

それでも、AirPods Proのサイズ感はかなり小さくて、そして軽い。デメリットにはなりえないかなぁ、と思うんですよね。ほんと、気になりません。

AirPods Proの音質は?

さてさて、ここからは、AirPods Proの音質について、AirPods ProとAirPods、そしてPowerbeatsと比較しながらチェックしていきましょう。

AirPods Proの音質、良いです。

最高! ってわけではないんですけど、確実にAirPodsよりは上。ノイキャンと外部音取り込みモードもかなーり良い感じの仕上がりでした。

AirPods Proの音質

いよいよ、AirPods Proの音質についてなんですけど、普通に気持ち良く音楽を楽しめるレベルなのは間違いありません。ノイズキャンセリングと組み合わせた音楽への没入感はトップクラスです。

AirPods Proの音質について、僕が感じた印象を箇条書きにしてみると……

  • ボリューム調整は大きめになっています。
  • 高音域は良い感じ。低音はすこしぼやけ気味かも。
  • 中音域は……普通です。
  • 全体的に無難でバランスの良い音質。
  • AirPodsよりは確実に良くなり、Powerbeats Proには一歩及ばない音質。
  • ノイズキャンセリングON時の没入感が素敵。
  • 外部音取り込みモード時の聞こえ方がすごい!

それじゃ、ここからはAirPods ProとAirPods、Powerbeats Proを比較しつつ、もう少し “音質" について詳しくみていきましょう。

音質を比較!AirPods Pro × AirPods × Powerbeats Pro

AirPods ProとAirPods、そして、Powerbeats Proを並べてみるとこんな感じ。Powerbeats Proは圧倒的に大きくて、一番コンパクトなのはAirPods Pro。

音質についてなんですけど、僕なりにランク付けするとしたら、「Powerbeats Pro > AirPods Pro > AirPods」といった感じです。

僅かながら、高音域までしっかり出してくれているのはAirPods ProよりもPowerbeats Proかなぁと。もちろん、AirPods Proもしっかりギターの弦のすれる音とか、ボーカルの息遣いまでも表現してくれるくらい “音の解像感" も高くてですね。

AirPods ProとPowerbeats Proを聴き比べた後にAirPodsを聴くと、がっかりすると思います。あぁ、こんなもんだったのか、AirPodsと。それくらい違うんですよね。

AirPods ProとAirPodsで聴き比べた場合と、AirPods ProとPowerbeats Proで聴き比べた場合、いずれもはっきりした音質の差が分かるのですが、AirPods Pro vs AirPodsはそもそもの音質の違い。AirPods Pro vs Powerbeats Proはチューニングによる違いが大きい印象でした。

AirPods ProもPowerbeats Proも音質の優越は付けにくいんですけど、僕が聴いた印象では、Powerbeats Proの方が高音域の抜けが良く、低音域も底から出ている……といったイメージ。もちろん、ノイズキャンセリングと組み合わせた時の没入感で言えば、AirPods Proは、AirPodsよりも、Powerbeats Proよりも圧倒的です。

そうそう、Powerbeats Proは、音量調整ボタンがあり、ボディで音量調整ができるんですけど、AirPods Proは、iPhone or Apple Watch or Siriでの音量調整となり、物理的なボタンで操作できないのはAirPodsから変わらずでした。感圧センサーで操作性は向上しましたけどね。

iOS13の共有機能もGood

iOS 13 音楽共有機能

AirPods Proも、iOS 13/iPadOS搭載のiPhone/iPadであれば音楽の共有機能を利用することができます。やり方は簡単で、AirPodsであれば背面のボタンを長押しし、共有したい人のAirPodsやAirPods Pro、Powerbeats Proと接続するだけ。

平たく言ってしまえば、"音楽やビデオの音声を2つのイヤフォンで同時に聴ける機能" なんですけど、これが想像以上に便利でした。

音楽やビデオを再生中のiPhoneにイヤフォンを近づけて共有する「オーディオシェアリング」と、Bluetooth接続でペアリングして共有する2つの方法があるので、iOS13/iPadOS搭載デバイスをお持ちの人はお試しあれ。

AirPods Proのノイズキャンセリングはすごく優秀

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さすがに、SONYの最強ヘッドフォンWH 1000XM3なんかと比べるとサーッ……というホワイトノイズは少しだけ入ります。でもほんの少しだけ。

そもそも、AirPods Proはカナル型のワイヤレスイヤフォンだということを考えれば、ノイズキャンセリング性能は想像以上でした。

外向きのマイクロフォンが外部の音を検知します。その音と釣り合うアンチノイズ機能が、外部の音をあなたが聞く前に消し去ります。さらに、内向きのマイクロフォンが耳の内側の不要な音を聞き取り、それもアンチノイズ機能で取り除きます。音楽でも、Podcastや通話でも、聴きたいものだけを聴けるように。毎秒200回調節され、聴く人を包み込むようなサウンドを生み出します。

Apple

キーボードを叩く音や人の声なんかは結構聞こえてきますが、空調や騒音なんかの “いらない音" はしっかり遮断。

AirPods Proを付けた瞬間に自分だけの静かな世界で音楽を楽しむことができます。ノイキャンってハイエンドヘッドフォン/イヤフォンの代名詞な機能なんですけど、はじめてノイキャン使う! って人にもおすすめです。

外部音取り込みモードで日常に音楽をプラス

AirPods Pro 外部音取り込みモード/ノイズキャンセリング 切り替え
ノイキャンと外部音取り込みの切り替えは簡単です。

AirPods Proの外部音取り込みモードを一言で表すなら、「いつもの日常にBGMを追加できる機能」。この外部音取り込みモードが僕のなかで最も大きなトピックであり、AirPods Proで最も気に入ったポイントです。

そして、AirPods ProをAirPods Proたらしめる機能なんじゃないかと。AirPods Proは、内側と外側に高性能なマイクを搭載したことで「外部音取り込みモード」を実現しているんですけど、これはかのWH-1000XM3の外音取り込みモードより確実に上をいってます。

これ、ほんとに驚きました。AirPods Proの外部音取り込みモードって、びっくりするくらいに自然で、かつ聞き取りやすいんですよね。あれ、今イヤフォン付けてたっけ? っていうくらい自然です。マイク特有のノイズも乗らないですし、変な揺らぎもありません。

マイクを通して聴いているとは思えないほどの自然さなんです。AirPods Proの外部音取り込みモードって。

外部音取り込みモードで音楽を流しながらでも違和感なく周囲の音が聞けるというのは大きなメリットで、もちろん、音質に対する影響も無し。AirPods Proは、外部音取り込みモードがアツいです。

ちなみに、AirPods Proのノイキャンと外部音取り込みモードは、ステム(軸)の感圧センサー長押しで簡単に切り替えられるんですよね。iPhoneから直接切り替えもOKですが、これが超便利でした。

AirPods + ノイキャン + 優れた音質 = 最強

良い。すごく良い。AirPods Pro。音質については少しだけ思うところもありますが、日常使用では贅沢すぎる音質ですし、ノイキャンあり、性能良すぎな外部音取り込みモードあり、と間違いなく “Pro仕様" な仕上がりになってます。

全ての面でAirPodsから確実に進化しているので、iPhoneユーザーであればAirPods Pro一択でもいいくらいなんじゃないかなぁ、と。

AirPods Proは、税込み30,580円と、少々エクスペンシブな価格がネックではありますが、音質、性能、そしてiPhone/iPad/Macとの親和性の高さで言えば高すぎるというほどではありません。

iPhoneユーザーであれば、価格以上の満足感を提供してくれる、AirPods Proはそんなワイヤレスイヤフォンでした。iPhoneに合わせるワイヤレスイヤフォンなら……AirPods Proがベストバイ!

EarphoneReview

Posted by Yusuke Miyamoto