もうみんなこいつを使えば良い気がする…。”音”が良いんだもの。
ってなわけで、イヤフォンが付属しない”iPhone 12シリーズ“ですが、せっかくならワイヤレスイヤフォンデビューしたい! ってブラザーに全力でおすすめしたいイヤフォンがこれ。
Beatsブランドのワイヤレスイヤフォン「Beats Flex(ビーツ フレックス)」なんですけど、価格も、音質も、デザインも、なにもかもが高水準でほんと良くて。
前モデルにあたる”Beats X“の発売時の価格から半額近くも安い5,400円という価格ながら、多くの人がワイヤレスイヤフォンに求めるファクター(要素)はオールクリア。
それでいて、Beatsブランドらしい”音”を聴かせてくれるのです。もちろん、W1チップを搭載しているので、Apple製品とのシームレスな連携やスムーズな接続デバイスの切り替えまでばっちり。
今、記事を書きながら5,400円で買えちゃうって事実に改めて驚いているのですが、Beats Flexについては書きたいことがありすぎるので…とにもかくにも、ささっとレビューいきましょう。
こいつの音めっちゃ好き。 (そうそう、AmazonでもBeats Flexの販売が開始されているので、気になるブラザーはぜひ)
ネックバンドワイヤレスイヤフォン「Beats Flex」をレビュー
それじゃ、早速Beatsブランドのワイヤレスイヤフォン”Beats Flex“について見ていきましょう。パッケージはBeatsブランドらしくクールでスタイリッシュな雰囲気ばりばりで。
Beats Flexには”Beatsブラック”と”ユズイエロー”のカラーがラインナップされているのですが、僕はユズイエローを購入しました。
※フレイムブルーとスモークグレイは2021年初めに発売予定。
パッケージはオール”紙”でエコ。取り出しやすさにもこだわりが見られ、スッと箱から出すと”Beats Flex(ビーツフレックス)“がお目見えです。
こういう構造ってほんと良いですよね。パッケージを開けるとガイドがあってそれを引っ張ればスッと取り出せる…みたいな。これ気に入った。
Beats Flexは”ネックバンド型”のワイヤレスイヤフォンなので、ケーブルが長くて。ちょっと窮屈そうに収まっているのですが、取り出せばホロっとケーブルが広がります。
(パルプって言うんですかね? この”型”もしっかり紙でできてます。神)
光の具合で実際の色味とは少々異なるのですが…イヤフォン本体はこんな感じ。※実際はもっと強めな黄色。淡い色味です。
お馴染み”b”のロゴが刻印されています。そうそう、Beats Flexのケーブルは平らなフラットタイプですよ。
このワイヤレスイヤフォンの特徴が、イヤーバッド本体に搭載されるマグネットでくっつくというところ。
前モデルとなるBeatsXと同じですね。つまり、デザインコンセプト自体は前モデルから変わらず。
AirPodsのような装着の自動検知機能は搭載していないですが、マグネットでパチッとくっつければ音楽は停止され、マグネットを外すと音楽を再生…といったように便利な機能を搭載しています。
次に、再生/停止などの操作を担う”リモコン”についても見ていきましょう。自分から見て左側に来るネックバンドハウジング(リモコン)には音量調整ボタンや再生/停止ボタン、マイクが搭載されています。
左側に搭載される音量調整ボタン。耳に装着した状態だと首許にくるので…若干の”操作のしづらさ”がたまにキズ。
左側ネックバンドハウジングの背面にはマイクと再生/停止ボタンが搭載。マイクには風ノイズ低減機能が搭載されているため、外でもクリアな音質で通話することができますよ。
マイクの音質も常用できるくらいに優秀です。
充電用のUSB Type-C端子も左側に搭載されています。
ちなみに、右側のネックバンドハウジングにはペアリングや電源のON/OFFで使用するボタンが搭載されるのみ。
左側と比較してめっちゃシンプルですが、充電状態を表すLEDインジケータがボタンに搭載されているので「充電できてるかな?」ってのはパッと見で確認できて良き。
(充電中は赤色、充電完了時とデバイスとの接続中は白色に点灯します)
イヤーチップを収納できるパッケージが秀逸
最近のBeatsブランドのイヤフォンはイヤーチップが収納しやすい神仕様になっていまして。Beats Flexでその神仕様にさらに磨きがかかっていました。
めちゃ良くないですか? これ。使わないイヤーチップはケースに収納しておけるのです。それも綺麗な状態で。
Beats Flexにはデフォルトで装着されているイヤーチップと合わせてS/M/Lのイヤーチップが付属するのですが、紙でできたエコな収納カードに収まっており、いつでも簡単に取り替えられますし、使わない時はしっかり収納することができますよ。
ちなみに、Beats Flexの付属品は…
- Beats Flex本体
- クイックスタートガイド
- お馴染み”Beats”のステッカー
- USB Type-C to Type-Cケーブル
上記4点のみ。シンプルイズベストですね。
Beats Flexには、短い充電用のUSB Type-C to USB0-Cケーブルが付属しますが、電源アダプタは付属しないので…予備が無い人は別途購入しておきましょう。
iPhone用の電源アダプタがあれば、そちらで充電してもOKですよ。iPadなんかに付属するUSB-C+18W電源アダプタなんかでもしっかり急速充電することができます。
W1チップでApple製品との接続が楽ちん
Beats Flexは5,400円の”入門モデル”な立ち位置にあるワイヤレスイヤフォンですが、そこはしっかりApple傘下のBeatsブランド。
“W1チップ”を搭載しているので、iPhoneやiPad、MacbookなんかのApple製品との連携は最強です。電源を入れただけで近くにあるApple製品にポップアップが表示され、スッと接続することができるほか、デバイスの切り替えも一瞬。
この接続/切り替えのカジュアルさはAppleとBeatsだからこそですね。コントロールセンターを開いて、Bluetoothのボタンをタップするだけで切り替えられます。素敵。
長時間音楽を聴けるバッテリーライフ(電池持ち)
Beats Flexは、5,400円+税という買いやすい価格ながら長めのバッテリーライフを持っているというのも音楽好きなブラザーなら見逃せない大きなトピック。
バッテリーライフの公称値は以下の通りです。
- 最大12時間の音楽再生
- 音量50%。iTunes Storeで購入した358の個別のオーディオトラック(256kbps AACエンコーディング)により構成されたプレイリストを再生したテストの結果。
- 10分間の充電で1.5時間再生可能な”FastFuel”対応
うん、十分。12時間もの電池持ちがあれば1日中持ち歩いていてもBeats Flexのバッテリーが切れて困ることはないはずです。
Beats Flexのスペック・仕様
このあたりで、Beats Flexワイヤレスイヤフォンのスペックや仕様についてもおさらいしておきましょう。
BeatsFlexはマグネット式イヤーバッドでの自動検知に対応していまして。あると便利な機能ではありますが…必要ないよ! ってブラザーは「設定>Bluetooth>(i)」からオフにすることもできますよ。
サイズ | 高さ:16mm 長さ:864mm 幅:106mm 重さ:18.6g |
チップ | Apple W1チップ |
接続 | Class1 Bluetooth,ワイヤレス |
バッテリー | 充電式リチウムイオン 最大12時間の音楽再生 10分の急速充電で1.5時間再生可能 |
フォームファクター | インイヤー型 |
充電端子 | USB Type-C |
カラー | Beatsブラック/ユズイエロー ※フレイムブルー/スモークグレイは2021年初めに発売 |
その他 | マグネット式イヤーバッド 二膣式の音響構造と独自の層構造ドライバ オーディオ共有機能 防水/防塵ではありません |
しっかりBeats!Beats Flexの音質と付け心地
お待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれません。ここからは”Beats Flexワイヤレスイヤフォン”の音質や装着感、付け心地についてチェックしていきましょう。
まずは装着感についてなんですけど…こちらもかなーり優秀な仕上がりで。イヤーチップも様々なサイズが付属しますし、サードパーティー製のものと互換性もあるので多くの人の耳に合うイヤフォンだというのも間違いありません。
Beats Flexの形状は”インイヤー型”なのですが、フィット感は良好。耳の中の圧力が排出されやすいように”レーザー切断された微細な通気孔”が設けられていることもあり、感じる圧迫感は圧倒的に少なくなっています。
僕は大きめのイヤーチップが大好きな人間なので…圧迫感とは常に戦っていたのですが、今のところBeatsFlexで耳の圧迫感を感じたことはありません。ほんと、1日中付けていられるレベルで装着感は快適ですよ。
価格以上の音!低音もしっかり鳴るBeats Flexの音質
さて、次にBeats Flexの音質についてなのですが、これがもうほんと素敵で。5,400円+税で購入できるイヤフォンとは思えない”良い音”を聴かせてくれるのです。
様々なイヤフォン/ヘッドフォンを試してきた僕も「大満足」の一言。間違いなく価格以上の音質でした。
というのも、大体5,000円前後のイヤフォンって価格とのトレードオフで”低音”がおざなりになりがちで。高音域/中音域をブーストして”良いように聞こえる音”に仕上げていることが多いのですが、Beats Flexは自力の低音がしっかり出ているんですよね。
これは2膣式の音響構造と独自の層構造ドライバによる恩恵だと思うんですけど、音の定位感にも優れているので、音の聞き分けがしっかりできるというか。とにかく価格以上。ワンランク上の音質です。
Beats Flexの音質の印象は、
- 最近のBeatsっぽいバランスを取りつつも、厚みのある低音とメリハリのある高音/中音
- 定位感があり、音の分離を明確に感じることができるステレオサウンド
- ボーカルは”クリア”ですが、もう少し前に出てきてくれても良かったかも? (これはイコライザ設定でどうとでもなりますが)
- とにかく”低音”が良い。ちょうど良い。
僕が検証の時によく聴く宇多田ヒカルの”Traveling“では幾重にも重なる音がしっかり聞き分けられますし、Billie Eilishの”Bad Guy“では低音がつぶれるようなこともなくて。暴力的に低いベース音も良い感じで鳴らしてくれるんですよね。(これがほんとすごい。微妙なイヤフォンだと全然再現できないのです。この曲って)
アコースティックな音楽ではギターの音が明瞭に聞こえますし、僕が大好きなガガ様の”Judas“や”Bad Romance“もすっごい気持ちよく聴けました。
(もちろん乃木坂も。Beats Flexはオールラウンダー)
イヤーチップは大きめがおすすめ
ちょっとしたおまけ。これはどのイヤフォンでも言えることですが、Beats Flexのイヤーチップは”大きめ”がおすすめです。
というのも、Beats Flexは割と音漏れがしやすくて。(形状的にそんなことないはずなんですけど…なんでだろう。僕はそう感じました)
ある程度の遮音性を確保するためと、高音の抜けや低音の揺らぎを減らすためにも、大きめなイヤーチップが合うワイヤレスイヤフォンかなぁと思うのです。
チューニングは最近のbeatsブランドらしくバランス感を重視しつつも”低音”の厚みを意識した感じになっているのですが、beats Flexは特にイヤーチップで受ける音質の印象が変わるというか。しょぼくなる。
サイズが合っていないと音が弱々しく感じてしまうので、もし、この記事を読んでBeats Flex買うぜ! ってブラザーがいましたら大きめのイヤーチップを装着してみてくださいな。
唯一気になるのは少々長いケーブル
今のところ、良いところばかりなワイヤレスイヤフォン”Beats Flex”ですが、もちろんデメリットも。
デメリットというよりは個人的に気になることなのですが…やっぱり僕は”ネックバンド型”っていうのが惜しくて。長すぎるんですよね。ケーブルが。
(BeatsFlexのFlex-Formケーブルは”ニチノール製”で耐久性に優れ、首に擦れた時にノイズが乗るなんてことはありません。これはGood)
一度装着してしまえばぶっちゃけ長さは気にならないのですが、置いている時とか目立っちゃうのです。僕はユズイエローを選んだので、嫌でも目に入る。
とはいえ、マグネットでくっつくのでごちゃごちゃーっと放ったらかしにしていても「絡まってた!」なんてことはないですし、取り回しもそれほど悪くはないので、気になる人には気になる。そんなところです。
レビュー・評価まとめ!音質を求めるならBeats Flexをどうぞ
それじゃ、最後に”Beats Flexワイヤレスイヤフォン”のレビューをまとめて終わりです。
とりあえず、僕が言いたいことは1つ。5,000円くらいでiPhone用のワイヤレスイヤフォンを探してる…ってブラザーがいたら全力でおすすめしたい。ぜひ使ってみてほしい。
Beats Flexはそれくらい僕に”刺さった”ワイヤレスイヤフォンなのですが、最も優れたメリットを挙げるとすればやっぱり”音質”が優秀すぎるということ。もちろん、5,400円+税という価格もBeats Flexの魅力に大いに貢献してくれているのですが、とにもかくにも音質。
Beats Flexは、低価格ながらAppleとBeatsの本気が詰まったワイヤレスイヤフォンと言えるかなぁと。ネックバンド型とはいえ、スタイリッシュでモダンなデザイン良きですよね。
Beats Flexのレビューをささっとまとめると…
Good!!
- 価格以上、ワンランク上の音質。厚みのある低音域と高音域が素敵。明瞭な音の分離感もGood。
- クールなデザイン。(ネックバンド型ってのは気になるけども)
- Beatsブランドのワイヤレスイヤフォンが5,400円+税で買えちゃうという事実。
- W1チップによりApple製品との連携。
- 電池持ちが長く、長時間付けていても疲れない装着感。
Bad…
- ネックバンドのケーブルがちょい長め。
- ボタン操作の位置が若干悪い。(操作しづらいと感じる時がある)
- 防水/防塵非対応
- 2020年11月現在、Apple公式HPでしか販売されていない。
レビュー/評価まとめ
音質 | ★★★★★+ |
デザイン | ★★★☆☆ |
装着感 | ★★★★★ |
操作性/使いやすさ | ★★★☆☆ |
Apple製品との連携 | ★★★★★+ |
コスパ(価格) | ★★★★★+ |
ネックバンド型っていうのとボタンの位置のあと一歩感は気になりますが…逆に言えば、そこさえクリアできれば非常に快適な相棒になってくれるのは間違いなし。
ほんと、音質で選ぶなら”Beats Flex”で間違いなしよ、ブラザー。