【レビュー】Galaxy Buds Proは深い低音と繊細な音質で音楽を楽しめるワイヤレスイヤフォン(コスパも良すぎでおすすめ)

Galaxy Buds Pro レビュー 音質と性能

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コンパクトなボディに秘めたパワフルな音質。

2022年1本目の記事は、Galaxyスマホにおすすめすぎるノイキャン搭載ワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds Pro」のレビューをお届けです。

Galaxy Buds Proは、Galaxyブランドの最新ワイヤレスイヤフォンで、バランスよく低音重視に調整されたAKGサウンド、高性能なノイズキャンセリングを搭載していますが、最も大きなトピックは15,000円ほどで買えてしまう圧倒的コスパ。

音質やノイズキャンセリングの性能を考えると……Galaxy Buds Proは間違いなく価格以上の体験ができる完全ワイヤレスイヤフォンなのです。

Galaxyスマホとの相性も最高ですし、その他のAndroidスマホにも最適なワイヤレスイヤフォンになるかなぁと。とにかく価格と性能のバランスに優れた良いワイヤレスイヤフォン。(もちろん、iPhoneだって使用できます)

記事公開時点でAmazonでのGalaxy Buds Proの価格は15,180円。それじゃ、じっくりレビューといきましょう。

高音質でノイキャン搭載「Galaxy Buds Pro」をレビュー

Galaxy Buds Proは、Samsungのノイキャン搭載ワイヤレスイヤフォン。あらかじめ知っておきたいトピックとしては……

  • 15,000円と少しで買えるのに高性能&高音質
  • 99%の雑音をシャットアウトしてくれるアクティブノイズキャンセリング
  • 外音取り込みモード
  • IPX7の耐水性能
  • 360°オーディオ対応
  • 最大8時間、充電ケースとあわせて最大28時間のバッテリーライフ※ANCオン時は最大5時間、充電ケースとあわせて最大18時間。
  • 急速充電&ワイヤレス充電に対応

上記の通り。早速Galaxy Buds Proのレビューといきたいところですが、まずは付属品について簡単におさらいしておきましょう。

ちなみに、今回レビューをお届けするGalaxy Buds Proはファントムホワイトです。

USB Cケーブルは約80cm。

付属品はイヤフォン本体、充電ケース、イヤーチップ(S,M,L)、USB Type-Cケーブル(80cm)、クイックスタートガイド。

S/M/Lのシリコン製イヤーチップはAirPods Proのような楕円形となっており、紙製の収納ケースに入っているので付け替えや保存は楽々。詳細は後述しますが、Galaxy Buds Proは自分の耳にジャストフィットするサイズのイヤーチップを装着する必要があります。

デザインを眺める

Galaxy Buds Proのデザインについてですが、充電ケースは非常にコンパクトなサイズで、さらっとした質感と手触り。

イヤフォンを収納した状態での重さが約51gと軽いのもGood。

充電ケースの背面にはUSB Type-C端子。

充電ケースの前面には充電状態を表すLEDインジケーターが搭載。

ケース内にもLEDが搭載されてます。

充電ケースをパカっと開いてみると丸いボディが特徴的なイヤーバッズがお目見え。充電ケースには絶妙な溝があるので、ケースを開きやすく、マグネットのおかげでピタッと閉じることもできます。

Galaxy Buds Proのイヤフォン本体はこんな感じになっていまして。表面はツルッツルで裏面はマットな質感。

イヤーバッズの表側にはオーディオの妨げを低減する通気孔(エアベント)。

裏側には風切り音を最小限に抑える効果があるメッシュとチャンバーが搭載されています。L/Rがくっきり刻印されているので、左右を間違えることもないですね。

Galaxy Buds ProのイヤーチップはAirPods Proのような楕円形になっており、位置合わせのための凹凸があるため、多くの他社製イヤーチップとは互換性が無いというのも覚えておきたい大事なトピックです。

Galaxy Buds Proのノズルはこんな感じになっていまして。こちらにも金属製のメッシュが採用されています。細かいところもしっかり作られていてGood。

イヤフォン本体には3つの無いぞうマイクとボイスピックアップ装置が搭載されており、クリアな音声でノイズの無い通話が可能になっています。(ビームフォーミングで優れた指向性を持っているため、声もしっかり拾ってくれますよ)

バッテリーライフ

Galaxy Buds Proは、日常使用では十分過ぎるバッテリーライフを持っていますが、ソニーやAppleといったライバルイヤフォンと比べると少々短めです。

  • ANC:オフ
    • イヤフォン単体で最大8時間
    • ケース込みで最大28時間
  • ANC:オン
    • イヤフォン単体で最大5時間
    • ケース込みで最大18時間

とはいえ、アクティブノイズキャンセリング(ANC)オン時でも最大5時間、ケース込みで最大18時間使用できるので、普段使っていて電池切れで困るシチュエーションは出会いにくいんじゃないかなぁと。

GalaxyスマホにGalaxy Buds Proを置くだけで充電できる"ワイヤレスパワーシェア"とワイヤレス充電に対応するほか、5分間で約1時間分の充電ができる急速充電にも対応しています。

シームレスな接続/切り替えとBuds Togetherによる2台同時ペアリング

Galaxy Buds Proはデバイスを自動で検出して瞬時に接続先を切り替える「オートスイッチング機能」に対応したというのも嬉しいトピックの1つ。

例えば、タブレットで映画を観ているときに着信があると、自動でスマホに切り替えてくれるといった感じで。シームレスなデバイスの切り替え/接続が可能になりました。

また、「Buds Together機能」で2セットのGalaxy Buds Proが同時にペアリングできるようになっており、同じ音楽を2台のGalaxy Buds Proで楽しむこともできますよ。

タッチパネル操作について

せっかくなので、Galaxy Buds Proの操作方法についてもチェックしておきましょう。

Galaxy Buds Proは物理ボタンが一切なく、操作はイヤフォン本体に搭載されているタッチパッドで行います。

再生/一時停止1回タップ
次の曲へ/電話の応答/終了2回タップ
前の曲へ3回タップ
ユーザーが選択した操作(ANCオンなど)
着信拒否
長押し
ペアリング充電ケースを開く
※自動で接続されない場合は、イヤフォンを装着してビープ音が鳴るまで3秒間長押し

Galaxy Buds Pro"長押し"でできる操作は「ノイズコントロールの切り替え」「音声コマンド」「音量ダウン or アップ」。

専用アプリ"Galaxy Wearable“のイヤフォン設定からはイコライザーの調整ができるほか、360°オーディオのON/OFF、シームレスなイヤフォンの接続、本体のリセットやイヤフォンソフトウェアの更新などを行うことができます。

Galaxy Buds Proのスペックと仕様

イヤフォンサイズ20.5×19.5×20.8mm
6.3g
ケースサイズ27.8×50.0×50.2mm
44.9g
カラーファントムバイオレット、ファントムブラック、ファントムシルバー、ファントムホワイト
通信Bluetooth 5.0
プロファイル:A2DP,AVRCP,HFP
センサー加速度センサー、ジャイロセンサー、ホールセンサー、近接センサー、タッチセンサー、VPU(Voice Pickup Unit)
バッテリーイヤフォン:61mAh
バッテリー:472mAh
実用時間:5時間
通話時間:4時間
最大18時間の音楽再生
その他IPX7防水(イヤフォン)、アクティブノイズキャンセリング、外音取り込み、マイク数:6個、360°オーディオ、自動端末切り替え

スペック | Galaxy Buds Pro(ギャラクシーバッズプロ)|Galaxy公式

Galaxy Buds Proの音質に浸る

お待たせしました。ここからはGalaxy Buds Proの"音質"についてのレビューです。

今回のGalaxy BudsもAKGサウンドなワイヤレスイヤフォンなので、僕はGalaxy Buds+の音質をイメージしていたのですが……その音質はかなり低音寄りになっていまして。ドンシャリ感強め。

Galaxy Buds+が高音域の伸びと広がりに特徴があったのに対して、Galaxy Buds Proは頭の中でズンと響くようなパワフルで豊かな低音が特徴な音質でした。

深い低音ながらもったりしたり、潰れてしまうようなことはなく、かといって高音が霞んでしまうようなこともなく。非常にベターで聴きやすい音。個性を推しつけてくるような音質ではなく、万人向けに気持ちよく聴けるような音質です。

特に低音はほんと良くて。AirPodsよりもずっとパワフル。

それじゃ、ここからは実際に僕がGalaxy Buds Proの音質を試したプレイリストをご紹介しつつ、ピックアップしてご紹介していこうと思うので、Galaxy Buds Proの音質はどんな感じなのかな? って人は参考にどうぞ。音の聴こえ方は人それぞれですし、主観になりますが、きっと参考になるはずです。

例えば、YOASOBIの”優しい彗星"は透き通るようなボーカルの声がさらに強調され、柔らかくキラキラとした印象になり、バスドラムの刻むビートとピアノの伴奏が絶妙にマッチ。

Galaxy Buds Proはにんじゃりばんばん(feet Steve Aoki)のようなクラブテイストな楽曲とも非常に相性がよく、シンセサイザーとベース、メロディラインがそれぞれ際立ちます。Galaxy Buds Proは、低音が頭の中心から聴こえるように感じるほどパワフルなので、ビリーアイリッシュの楽曲とも相性が良き。

また、Galaxy Buds Proは"Dolby Atmos"による空間オーディオにも対応しているのですが、この空間オーディオによる音楽体験も素敵で。音は少し軽めになってしまう印象ですが、BTSのDynamiteなんかも没入感マシマシで聴くことができるというのも大きなトピック。ほんとこの価格でこのクオリティはすごい。

Dolby Head Tracking™テクノロジーにより、Galaxy Buds Proは、お気に入りの動画、映画、テレビ番組の内部にあなたを誘います。進化したモーショントラッキングセンサーが、頭を動かす際に音の方向を正確に特定。聴覚に圧倒的な臨場感をお届けします。

Galaxy公式HP

Galaxy Buds Proの空間オーディオは、Apple製品のダイナミックヘッドトラッキングのように、頭を動かすと音の聴こえ方も変わるというのも大きなトピックですね。頭を右に向ければ左耳からボーカルが聴こえるイメージ。

Galaxy Buds Proは音の定位もくっきりはっきりしていますし、伸びやかな高音、深く豊かでパワフルな低音。イヤフォンが持つポテンシャルをAKGのチューニングがしっかり活かせてきているなぁと。

僕は様々なイヤフォン/ヘッドフォンをレビューしてきていますが、少なくとも言えることはGalaxy Buds Proの音質は2万円-3万円クラスに匹敵するということ。WF-1000XM4には及ばないですが、AirPodsシリーズよりは明らかに高音質です。

これはものすっごく個人的なことですが……もし、Galaxy Buds Proを購入したならダフィーのディスタント・ドリーマーをぜひ"空間オーディオ"で聴いてみてください。もう最高に気持ち良きです。Androidスマホを使っていて、音質が良くて、2万円以下で買えるとなるとGalaxy Buds Proはベストオブイヤフォン。

ノイキャン(ANC)と外音取り込みモードについて

さて、Galaxy Buds Proの「ノイズキャンセリング(ANC)」と「外音取り込みモード」についてですが、まず、ノイキャンは価格を考えると相当優秀です。PCのファンの音や空調の音など、低周波数帯域の音はがっつりシャットアウトしてくれるため、99%の雑音をカットというのはあながち間違いじゃないのかなぁと。

ほんと簡単に静かな環境を作り出してくれるので、いつでもどこでも好きな音楽に没入することができます。

ただ、水の流れる音やキーボードを打つ音など、中周波数帯域の音に対するノイキャンはWF-1000XM4などと比べるとまだ少し甘め。Galaxy Buds Proのイヤーチップも遮音性がそれほどよくはありません。とはいえ、こちらは可能な限り大きめのサイズのイヤーチップを装着することでかなり改善できますし、音楽を再生しているとほぼほぼ何も雑音は聴こえなくなるレベルなので実用性は十分。

素直に15,000円でこのノイキャン性能は素敵過ぎるのでは? と。

そして外音取り込みモードについてですが……こちらは正直微妙。フィルター感が否めないですし、音の聞こえ方も不自然。おまけ程度に考えておくといいかもしれません。

軽めの装着感

Galaxy Buds Proは形状が丸く非常にコンパクトなサイズなので、初めて装着するときは少しコツが必要かもしれませんが、装着感は非常にGood。

付け心地は軽めで丸い面が耳と適度に当たって固定してくれるため、ヘッドバンキングしたくらいでは落ちてしまうこともありません。

ただし、Galaxy Buds Proはしっかり装着できていないとノイキャンON時に雑音が入るという弱点もあり、僕は最初「初期不良品かな?」と勘違いしたほど。もし、Galaxy Buds Proのノイキャン時に雑音が入る場合は、イヤーチップの凹凸が合っているか、サイズは問題ないか、位置調整が甘くないか? を確認してみると良いかもしれません。

Galaxy Buds ProはGalaxyやAndroidを使ってるなら全力でおすすめしたいワイヤレスイヤフォン

さて、お気に入り過ぎるSamsungの完全ワイヤレスイヤフォン「Galaxy Buds Pro」ですが、最後に僕のGalaxy Buds Proのレビューをまとめて締めといきましょう。

前モデルとなるGalaxy Buds+は操作性やレスポンスが悪かったり、少ーしだけ気になるところもあったのですが……Galaxy Buds Proはそんなところもしっかり改善。

外音取り込みモードはまだまだなところもありますが、99%の雑音をシャットアウトする高性能なノイズキャンセリング、コンパクトでモダンなデザイン、360°オーディオの対応、2台同時ペアリング、豊かでパワフルな低音が特徴的な音質、それでいて価格は15,000円と少し。

もうおすすめしない手はないですね。現在発売されている多くのワイヤレスイヤフォンの中では、デザイン、音質、性能、ノイキャン、どれをとっても優秀です。

Good!!

  • 高音質&高性能なのに15,000円で買えちゃうコスパ
  • 99%カットは伊達じゃないアクティブノイズキャンセリング
  • IPX7の耐水性能
  • Buds Togetherによる2台同時ペアリング
  • 360°オーディオで没入感の高い音楽体験ができる

Bad…

  • 設定で無効化できるものの、装着後の位置調整でタッチパネルが反応する
  • 物理ボタンを搭載しないので、なにか不具合があった時に初期化やリセットが難しい
  • 外音取り込みモードはおまけ程度
  • イヤーチップがしっかりフィットしていないと雑音が入ることがある ※イヤーチップが特殊な形状なので、サードパーティの選択肢が無い

レビュー&評価まとめ

デザイン★★★★★
音質★★★★★
ノイキャン★★★★☆
外音取り込みモード★★★☆☆
装着感★★★★☆
コスパ(価格)★★★★★+

Galaxy Buds Proの僕のレビューと評価をまとめるとこんな感じ。価格を考えると相当優秀な音質と性能を秘めており、Galaxyスマホを使っているなら真っ先に選択肢に加えたい、そんなワイヤレスイヤフォンです。

とにもかくにも価格と性能のバランスが素敵過ぎる……。Galaxy Buds Pro、ほんとおすすめです。

EarphoneReview

Posted by Yusuke Miyamoto