【比較】Siri vs Alexa、HomePod mini vs New Echo。音質?賢さ?どっちを選ぶ?

突然ですがブラザー、スマートスピーカー活用してます?
スマートスピーカーといえば、音声アシスタントを搭載するAppleの"Home Pod mini(Siri搭載)“、Amazonの"Echoシリーズ(Alexa搭載)“、が真っ先に思い浮かぶかなと思うんですけど、スマートスピーカーってQOL(クオリティオブライフ)を爆上げしてくれること間違いなしなプロダクトで。
(音声アシスタントには、Googleアシスタントを搭載する"Google Nest“やMicrosoft Windowsに搭載される"Cortana“もありますよ)
音楽を聴くことはもちろん、天気や予定を教えてもらったり、ちょっとした調べものや計算を代わりにしてもらったり、電気やエアコンをつけてもらったり。とにかくめっちゃ手伝ってくれるのです。それこそ僕たちの思う通りに。
ってなわけで。今回は同価格帯の"Apple Home Pod mini"と"Amazon Echo(第4世代)"をさらっと比較しつつ、音質と使いやすさ(賢さ)に焦点を当ててご紹介していこうと思うので「スマートスピーカーデビューしようかな」って企み中の方はぜひ参考にどうぞ。
価格はApple HomePod miniが11,880円。Amazon Echo(第4世代)が11,980円。AmazonのビッグセールではEchoがお安く買えます。
音質も大事なんですけど、僕が常用するのは…Siriよりも賢くていろんなことをしてくれるAlexaさんかな。(Siriのたどたどしさも好きだけど)
HomePod miniとEcho(第4世代)の詳細なレビューについては以下の記事もあわせてどうぞ。
▶小さなボディから迫力の低音、HomePod miniの音質がパーフェクト(性能と価格のバランス最強)
▶今から始める”Echo(第4世代)”、Alexa優秀すぎで音質も良き
HomePod miniとEchoどっちを選ぶ?デザインを眺めつつ比較

それじゃ、まずはAppleのスマートスピーカー"HomePod mini“とAmazonのスマートスピーカー"Echo(第4世代)“のデザインをチェックしつつ比較といきましょう。
価格はいずれも約12,000円ですが、ボディのサイズは全然違うくて。
- 【HomePod mini】
- 高さ84.3mm×幅97.9mm
- 345g
- 11,880円
- 【Echo(第4世代)】
- 高さ144mm×幅133mm
- 940g
- 11,980円
球体型デザインというのは同様ですが、Echo(第4世代)のほうが重さも大きさも一回り以上大きくなっています。HomePod miniのサイズ感はまさにリンゴサイズ。

操作方法は、HomePod miniが"Touchサーフェス"と呼ばれるタッチパネルでEcho(第4世代)が物理ボタン。

HomePod miniのタッチパネルは操作性がものすごく良くて。ふわふわと光るしお洒落。このあたりはさすがAppleさんといったところですね。

背面はこんな感じになっていまして。HomePod miniが360度オーディオでEcho(第4世代)は"NO"360度オーディオ。
Echoは取り外せるプラグイン式のケーブルなのに対して、HomePod miniは取り外せないケーブルというのも大きな違いです。

それともうひとつ。Amazon Echo(第4世代)は3.5mmオーディオミニジャックを搭載しており、音声の入出力に対応しているというのも大事なトピックです。
例えば、Echo(第4世代)にスマートフォンやiPod、ウォークマンを接続して音を鳴らしたり、Echoをスピーカーに接続して音楽を聴いたり……エトセトラ。
現行のEchoシリーズで音声の入出力に対応しているのはEcho(第4世代)のみですが、これは大きなメリットであり、Echo(第4世代)の強みかなぁと。
発売時はEcho(第4世代)がDolby Audioに対応、Dolby Atmosによる空間オーディオには対応していませんでしたが、2021年現在はHomePod miniがアップデートでロスレス音源に対応しています。(2台のHomePod miniをApple TV 4kに繋げれば空間オーディオを利用可能)
ちなみに、Echo(第4世代)が対応するDolby Audioとは、クリアで力強いサウンドが得られるオーディオ技術のこと。上下左右あらゆる方法からサウンドが流れ、臨場感のある体験が得られる立体音響"Dolby Atmos"による空間オーディオにはいずれも非対応です。
HomePod miniとEcho(第4世代)の仕様・スペック
Echo(第4世代) | HomePod mini | |
サイズ | 高さ144mm×幅133mm 940g | 高さ84.3mm×幅97.9mm 345g |
ドライバー | 3.0インチ ウーファー 0.8インチ ツイーター×2 | 深みのある低音域とクリアな高周波数を再現するフルレンジドライバとデュアルパッシブラジエータ ※詳細不明 |
360度オーディオ | × | 〇 |
3.5mm ステレオミニジャック | 入出力対応 | × |
Dolby Audio | 〇 | × |
Dolby Atmos | × | × ※2台のHomePod miniをApple TV4kに接続すれば利用可能 |
温度センサー | 〇 | × |
ステレオペア | 〇 | 〇 |
スマートホーム | Alexa対応デバイス | HomeKit対応デバイス |
iPhoneとの連携 | × | 〇 |
搭載AI | Alexa | Siri |
カラー | グレーシャーホワイト チャコール トワイライトブルー | スペースグレイ ホワイト ブルー イエロー オレンジ |
価格(税込み) | 11,980円 | 11,880円 |
HomePod miniとEchoの音質の違いを比較
Amazon Echo(第4世代)とHomePod miniの音質の違い。最初にEcho、その次にHomePod miniで再生してますが…音質で選ぶならHomePod mini?
— YusukeMiyamoto (@iyusukejp) April 20, 2021
音源:Doctor Vox – Frontier pic.twitter.com/Yyl8JEdnF6
さて、HomePod miniとEcho(第4世代)のデザインを比較しつつ、さらっとおさらいしたところで音質の違いについて見ていきましょう。
HomePod miniも、Echo(第4世代)も、十分すぎるほど綺麗な音質で音楽を楽しめるのですが、僕が「音質良いなぁ」と感じたのはHomePod mini。
Echo(第4世代)と比べて音域が広く感じるんですよね。低音はAlexaのほうが出ている印象なんですけど、HomePod miniは中音域から高音域が特に良い音で鳴らしてくれるのです。ほんと「この小さなボディのどこからそんな音が鳴ってるの?」ってくらいパワフル。
それともうひとつ、HomePod miniとEcho(第4世代)は音質の違いもそうですが、360度オーディオに対応しているかどうかでも違いがありまして。Echo(第4世代)は対応していないですが、HomePod miniは独自のアコースティックウェーブガイドがスピーカーの底部から音を響かせて360度の音場を作り出してくれます。
HomePod miniはどの方向で聞いていてもOK。単体での再生時はいずれも空間オーディオに対応していないですし、音質を重視するならHomePod miniを選ぶと幸せになれるかもしれません。※HomePod miniはアップデートでロスレス音源に対応。2台のHomePod miniをApple TV 4kに接続することで空間オーディオも楽しめます。
HomePod miniとEcho(第4世代)の音質についてもう少し詳しく見たい……って方は以下の記事もあわせてどうぞ。
▶小さなボディから迫力の低音、HomePod miniの音質がパーフェクト(性能と価格のバランス最強)
▶今から始めるEcho(第4世代)、Alexa優秀すぎで音質も良き
対応する音楽ストリーミングサービスの違い
このあたりで、HomePod miniとEcho(第4世代)が対応する音楽ストリーミングサービスについておさらいです。
これがほんと結構大事。
- 【HomePod mini】
- 【Amazon Echo(第4世代)】
- Amazon Music(月額980円~)
- プライム会員特典で200万曲、月額980円で7,000万曲。
- Apple Music(月額980円~)
- Spotify(月額無料~980円)
- radiko(ラジオ番組が無料で聴ける)
- Amazon Music(月額980円~)
HomePod miniとEchoが対応する音楽ストリーミングサービスは上記の通りですが、御覧の通り圧倒的にEchoのほうが多いのです。
HomePod miniでSpotifyやAmazon Musicを再生することはできないですが、iPhoneやiPadとAirPlayで接続することで再生することは可能です。(要するにHomePod miniの音声操作はApple Musicしかできないってこと)
Echoシリーズのスマートスピーカーは主要な音楽ストリーミングサービスは押さえてますが、時々「Apple Musicで○○は見つかりませんでした(確実にあるのに)」みたいな感じで再生してくれないことがあるのでEchoはAmazon Musicで。
HomePod miniはApple Musicで音楽を楽しむのがベター。
マイクの感度は4つのマイクを搭載するHomePod miniの圧勝です。HomePod miniはグイグイ音楽を再生していても聞き取ってくれますが、Echo(第4世代)は大音量で音楽を聴いてるとスルーされることがよくあります。
Siri vs Alexa、賢くてデキるAIはどっち?
スマートスピーカーを選ぶうえで大事なことがAIの賢さ。
HomePod miniには「Siri(シリ)」が、Amazon Echoには「Alexa(アレクサ)」が搭載されているのですが、賢さと正答率では圧倒的にAlexaの圧勝です。
HomeKit対応デバイスは使用していないので、この辺りは他の方のレビュー記事をチェックしてもらうとしまして……聞きたいことを聞きやすくて、お願いしやすいのはAlexaかなぁと。
たとえば、Siriに予定を入れてもらいたい時は「明日の13時から駅前で待ち合わせ」といった感じで場所や日付、時間をまとめて伝えないといけないのですが、Alexaだと「13時に予定入れて」と伝えれば「何日ですか?」「なんという名前にしますか?」といった感じで一問一答で対応してくれるんですよね。
これが結構大きくて。何か尋ねた後に続けてお願いできるというのもAlexaのメリットです。
ちなみに、CNETの記事によれば、正答率はGoogleアシスタントが87.9%、Siriが74.9%、Alexaが72.5%とのこと。英語での応答となるため日本語での正答率は異なるかと思いますが、一番賢いのはSiriでもAlexaでもなく……Googleアシスタントだそうですよ、ブラザー。
比較まとめ!音質はHomePod mini、使いやすさはEcho(第4世代)

HomePod miniはリンゴサイズ。
少々長くなってしまいましたが、最後にHomePod miniとEcho(第4世代)の比較をまとめて終わりです。
個人的に、HomePod miniもEcho(第4世代)も"音質"という一点においては十分すぎる性能を持っているので、重要なのは「どういった使い方をするのか?」ってところかなぁと。
ざっくりとしてですが、HomePod miniとEcho(第4世代)の選び方についてまとめておくので、迷った時の参考にどうぞ。
- 【HomePod mini】
- 音質で選ぶならこっち。
- iPhoneやiPad、Macで連携して使いたい。
- コンパクトなサイズが良い。
- 360度どこにいても同じ音質で音楽を聴きたい。
- どちらかというと音質は高音域を重視。
- スマートホームデバイスは"HomeKit対応機器"で揃えたい。
- 【Echo(第4世代)】
- いろんなことをお願いしたいならこっち。(Alexa対応デバイスの種類が豊富で使いやすい)
- Amazon Musicなど、Amazonのサービスをがっつり活用してる。
- どちらかというと音質は低音域を重視。
- Alexaが優秀過ぎる。対応デバイスが多い。
とまぁこんな感じで。HomePod miniとEcho(第4世代)を音質と使いやすさ(賢さ)に焦点を当てて比較してみたわけですが、悩んだ時はApple製品と連携したいのか、音質を重視するのか、がっつり音声アシスタントとして活用したいかで決めると良いかもしれません。
上述の通り、音質を重視してステレオペアで2台使うならHomePod miniがおすすめですが、相対的なバランスと賢さで言えばAlexaを搭載するEchoシリーズかなぁと。
Amazon Echoシリーズにはもうひとまわり小さくて安い「Echo Dot(第4世代)」もあるので、こちらもぜひ。HomePod miniとEcho(第4世代)の詳細なレビューが気になる人は以下の記事もあわせてどうぞ。
良いよ、スマートスピーカー。