12.9インチiPad Pro(第3世代)をレビュー。機能&性能ともに最高のiPad

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Face ID(顔認証)とUSB-Cの搭載、新デザイン、そしてほとんどのラップトップを超える性能を持つ新型iPad Pro「iPad Pro 12.9(第3世代)」

僕はiPhone X以来、久しぶりにワクワクが止まらなかったですが、同じように感じた人も多かったと思います。

今回は、12.9インチ iPad Pro(2018)をがっつり使ってみて感じたこと、機能や性能、デザインについてレビューしていくので、新型iPad Pro気になる……という人は参考にどうぞ!

僕が購入したのは、12.9インチ iPad Proのスペースグレイ。今のところ、僕の人生、歴史上最高のiPadであり、仕事でもプライベートでも使っていけそう! ほんとお気に入りです。

※2019/6/5追記。なんと、iPad専用OS「iPadOS」が発表されました! iOSから完全に分離し、よりMac/Macbookライクな操作感のOSになってます。

iPadOSのリリースは2019年秋。iPad Proの未来に期待し、iPad Proで使えそうな機器&製品を片っ端から揃えてましたが……、こんなに早くこの日が来るなんて!

(この記事は、古い記事を大幅に追記&修正し、再公開したものです。)

12.9インチiPad Pro(第3世代)のサイズ感を確認しつつレビュー

新型iPad Pro 12.9インチのパッケージ

それでは、まずはiPad Pro 12.9(2018)を開封しつつのレビューをお届けです。いつも通り、Appleらしいデザインのシンプルかつ大胆なパッケージです。

僕は、12.9インチサイズのiPadは今回が初めてということもあり、前モデルよりも小型化しているとはいえ、パッケージは想像していたよりも大きく感じました。

めちゃでかいですよ。12.9インチのiPad Proって。

12.9インチ iPad Proのデザインや機能・性能なんかは後述するとして、まずは付属品についてさくっと解説しておきますね。

  • USB-C ケーブル(1m)
  • USB-C 電源アダプタ 18W
  • 簡易説明書、ステッカー、SIMカードピン
  • Appleのサンキューカード

12.9インチiPad Proに付属するのは、上記の通り。

こちらもほぼいつも通りで、Appleのサンキューカード(AppleロゴのステッカーやSIMカードの取り外しピン入り)と今回初めて搭載されたUSB-Cケーブル&18WのUSB-C電源アダプタが同梱します。

新型iPad Proで初搭載されたUSB-C

新型iPad Proに付属するのはUSB-Cケーブル。電源アダプタも少し形状が違う。

USB-Cが初搭載された新型iPad Pro(11インチ/12.9インチ)ですが、イヤフォン及びイヤフォンの変換アダプタは付属しないため、必要であれば別途購入が必要です。

ワイヤレスイヤフォンを使っているのであれば問題ないですが、新型iPad Pro(11インチ/12.9インチ)に搭載されるポートはUSB-Cだけなので、Apple純正のLightningイヤフォン「EarPods」は使えないということも気を付けたいポイント。

Apple W1チップを内蔵していないワイヤレスイヤフォン/ヘッドフォンは、iPhoneとiPadの切り替えが面倒なので、iPadでイヤフォンやヘッドフォンを使うなら、W1チップを内蔵する「AirPods」や「Beatsイヤフォン/ヘッドフォン」がベストかも……です。

そうそう、新型iPad Proは、USB-Cを搭載したことで、iPhoneやGoProを充電したり、ディスプレイと接続して映像を出力したり、オーディオインターフェースなどの外部アクセサリと接続できるようになったというのものも大きな変化。

新型iPad Proでは、USB-Cの搭載により、これまで秘めていた可能性がものすごく広がりました!

iPadOSの登場で僕の期待値はMAXです。

大きく変わったデザインとサイズ感

iPad Proと現行iPhoneで最も小さいiPhone 7。

さてさて、次は12.9インチ iPad Proのデザインについて見ていきましょう。

僕は、前モデルのiPad Proでは12.9インチではなく10.5インチiPad Proを選びました。理由は単純で、前モデルの12.9インチはべらぼうに大きかったから。

新型iPad Proはホームボタン及びTouch ID(指紋認証)が取り払われたことで、画面サイズはそのままにボディサイズはぐっと小さくなっているため、今回は気兼ねなく大きい画面サイズのiPad Proを選ぶことが出来ました。

というか、今回に限っては12.9インチのiPad Proしか眼中になかったかもなのですが……大きいっちゃ大きいけど、作業効率は間違いなく上がります。

新型iPad Proはアンテナラインが背面の上下に配置。

12.9インチ iPad Pro(スペースグレイ)の色合いは、前モデルのスペースグレイよりも少しだけ濃くなっていて、素材に使われているアルミニウムは100%リサイクル素材です。

2018年モデルのiPad Proから、スマートコネクターが背面に移動しており、Smart Keyboard  Folio(新型iPad Pro専用のスマートキーボード)やSmart Folio(新型iPad Pro専用のスマートカバー)は無数に取り付けられたマグネットでがっちり固定できます。

(背面のマグネットはものすごい強力で、冷蔵庫とかにもくっつくみたいだけど……、マネするのはやめましょうね。)

12.9インチ新型iPad ProとSmart Keyboard Folioの使用感については以下の記事もあわせてどうぞ!

iPad Pro+Smart Keyboard Folioは仕事で使える?使用感とレビュー

10.5インチiPad Proと比べるとサイズは当然大きいですが、11インチ/12.9インチ iPad Proともに厚さは5.9mm

そこまで薄くなってるわけではないですが、12.9インチモデルはサイズがあるぶん、とにかく薄く感じます。

(10.5mm iPad Proからは0.2mm薄くなりました。)

12.9インチはサイズ的に強度が不安になるレベルですが、故意に曲げない限りは大丈夫そうかな。落としたらほぼアウトだと思いますけどね。

12.9インチiPad Pro(Wi-Fi+Cellularモデル)の重さは633gとなっており、見た目以上に軽いというのもグッド!

iPad Pro(2018)は、前モデルよりエッジの効いたデザインになってて良い感じです。

ベゼル幅は結構ある

新型iPad Proのベゼル(画面の淵)はというと……思っていたよりはあります。

前モデルと比べればベゼル幅は狭くなっているものの、ベゼルレスではないかなーといった感じ。ベゼルレスiPadの登場はしばらく先になりそうです。

iPad Pro(2018)のベゼルが大きいのは、おそらく、Face ID(顔認証)にベゼルを合わせたからだとは思いますが、僕はこれくらいがちょうどいいかも。

画面全部が表示領域のディスプレイは憧れるけども、12.9インチiPad Proは、手で持った時にディスプレイが隠れない絶妙なベゼル幅です。

ディスプレイの四隅は丸くなっているため、ボディやインターフェース(アイコンやドック)の丸みと調和が取れているというのもグッド。

毎回毎回、Appleさんはいい仕事してくれます。

カメラ良好、Face IDは最高

次は、12.9インチiPad Pro(2018)のカメラについてパパっとご紹介。

カメラ性能については、前モデルと大きな差はないですが、大きな変化はFaceTimeカメラがTrueDepthカメラへと進化を遂げたということ。

新型iPad Proのカメラ性能・機能については以下の通りです。

※12.9インチのiPad Proでカメラを撮りまくる人は少ないと思うので……詳細は割愛。カメラ性能やスペックの詳細はApple公式HPへ。

新型iPad Proのカメラ性能&機能

メインカメラ12MP、f/1.8
最大5倍のデジタルズーム
写真のスマートHDR
4kビデオ撮影
スローモーションビデオ
映画レベルの手振れ補正
TrueDepthカメラ7MP、f/2.2
ポートレートモード
ポートレートライティング
アニ文字とミー文字
1080pHDビデオ撮影
Face ID(顔認証)

新型iPad Proのカメラ性能については、フロントカメラが「TrueDepthカメラ」になり、FaceID(顔認証)やアニ文字/ミー文字に対応したというのが前モデルとの大きな違いですね。

フロントカメラでは、ポートレートモード(ぼかし)とポートレートライティングも使えるようになりました。

ビデオ撮影では「ステレオ録音」に対応したというのも覚えておきたいポイントかも? 概ね前モデルと同じですが、iPad Pro(2018)のカメラは良い感じです。

iPadとの相性が最強だったFace ID

新型iPad Proを使っていて明らかに変わった、快適になった! と感じたのは、TrueDepthカメラを搭載したことで可能になったFace ID(顔認証)のロック解除。

iPhone Xの時は初めての経験で、少しの不満があったものの、iPadとFace IDの相性は抜群でした。新型iPad ProのFace IDは、縦/横どの向きでもロック解除してくれるため、煩わしさも一切ありません。

むしろ、iPad ProのFaceIDは快適すぎて、Touch IDなんだったの? って感じ。

精度も高く、iPad Proを手に持った時には、ほぼほぼロック解除されてるので、iPad ProのFace IDには大満足。最高です。

12.9インチiPad Proと10.5インチiPad Proのサイズ感をパパっと比較

購入してからひたすら使い続けている12.9インチ iPad Pro(2018)ですが、使い込んでみると、前モデルとの違いやサイズ感で変わる使い心地について色々思うところがありました。

きっと、10.5インチiPad Proから12.9インチiPad Proへの買い替えを考えてる人もいると思うので……、ここからは、12,9インチiPad Pro(2018)と10.5インチiPad Pro(2017)をパパっと比較していきます。

性能面での違いや性能の違いについても簡単にまとめておくので、気になる人は目をひん剥いてチェックしてみてください。

サイズ感&デザイン比較

12.9インチiPad Proと10.5インチiPad Pro

まずは、新型iPad Pro(12.9インチ)と前モデルとなる10.5インチiPad Proのデザインやサイズの比較から見ていきましょう!

2機種を並べてみるとサイズの違いは明らか。当然ですが、10.5インチiPad Proよりも12.9インチiPad Proは大きい分、取り回しには困ります。

ボディの厚さは、12.9インチiPad Proが5.9mm、10.5インチiPad Proが6.1mmとなっており、新型iPad Proは前モデルより0.2mm薄くなりました。

たった0.2mmとはいえ、12.9インチはサイズが大きい分、数値よりも薄く感じるかもです。

12.9インチiPad Proと10.5インチiPad Proを重ねてみるとこんな感じ。

スピーカーは、前モデルと比べて音量が大きくなり、音の厚みというか……迫力が圧倒的にブーストされました。ほんと、音質については全然違います。

それともう一つ、今回の新型iPad Proから、Lightningポートが廃止されUSB-Cになったというのも大きな変化ですね。

USB-Cになったことでディスプレイに映像を出力したり、iPhoneを繋いで充電したり、様々な周辺機器を直接接続できるようになったというのもiPad Pro(2018)の大きなメリットです。

ベゼルは10.5インチiPad Proの半分以下

 左:12.9インチiPad Pro、右:10.5インチiPad Pro。

iPad Pro(2018)は、フロントカメラがTrueDepthカメラになり、Face ID(顔認証)に対応しましたが、ベゼル幅についても、10.5インチiPad Proと比べてめちゃ小さくなりました。

ベゼルレスではないですけどね。ぱっと見で分かる通り、上下のベゼル幅は半分以上の差があります。 左右のベゼルはそこまで大きな違いはないですけどね。

やっぱり、ホームボタンがなくなった恩恵はすごいです。

カメラを比較してみると?

 下:新型iPad Pro、上:10.5インチiPad Pro。

せっかくなので、12.9インチiPad Pro(2018)と10.5インチiPad Pro(2017)のカメラ性能の違いについて、もうちょっと詳しく見ておきましょう!

ぶっちゃけ、撮影できる写真の綺麗さに躊躇な違いはないですが……、主な仕様は以下の通りです。

  • 12.9インチiPad Pro/10.5インチiPad Proともに有効画素数は12MP。
  • 新旧どちらも光学式手振れ補正には対応しない。
  • iPad Pro(2018)は、4k 60fpsで動画を撮影できます。10.5インチiPad Proの動画は4k 30fpsまで。
  • 新型iPad Proのフロントカメラはポートレートモード(ぼかし撮影)に対応!
  • 新型iPad Proはビデオ撮影時の音声ステレオ録音に対応。

どちらのモデルもカメラの有効画素数は12MP(f/1.8絞り値)となり、基本的な構成は同じですが、地味にiPad Proは光学式手振れ補正に対応してません。

iPadで写真を撮る機会は少ないと思うので、別に光学式手振れ補正無くてもよくない? とは思いますが……、iPadのカメラをよく使う人は覚えておいたほうがよさそう。

(使う頻度は少なめですが、iPad Pro( 2018)のポートレートモードは、良い感じでぼかした写真が撮影できますよ。)

以上! 12.9インチiPad Pro(2018)と旧モデルiPad Proとの簡単な比較はここまでです。

使っていて気になったところ

少し話が逸れちゃいましたが……本筋にもどりますね。

12.9インチiPad Proは、間違いなく僕の人生、歴史の中で最高のiPadですが、少なからず気になったところはあったため、軽ーくご紹介しておきます。

iPadOSも来るし、これから新型iPad Proに買い替えようかな……という人も多いと思うので、参考になれば!

カメラの出っ張りで浮く

もうこれはスタンダードになりつつあるので仕方ないですが、新型iPad Proもカメラが出っ張っているため、やっぱり浮きます。

ガタつくということは無いですが、カメラレンズが傷ついてしまいそうで気にはなるかもです。

……というのは、ほぼウソで、実際に12.9インチiPad Proを使っていて、カメラの出っ張りが気になることはありません。

SmartKeyboard Folioで常時ラップトップみたいにして使っているので、"浮き" が気になることが無いのです。

確かに、カメラレンズが傷つきやすそうで気にはなるけど、そこまで深く考える必要はなさそう。

アルミの質(仕上げ)が微妙な気がする……?

画像では分かりにくいかもですが、ディスプレイ側のアルミが潰れているというか、削れているというか……光の当たり方しだいで粗が目立ちます。

当然、iPad Proは落としてないし、わざわざ金属でこするようなこともしてません。

新型iPad Proは100%リサイクルのアルミニウムが使われてますが、それが原因なのか、ただの初期不良なのかは不明です。

僕はそこまで気にしない人なのでAppleには問い合わせてないですが、気になる人は確認しておいた方がいいかも?

新型iPad Proで気になったところはこれくらいで、あとは、やっぱりサイズが大きいってことくらいです。

(サイズについては11インチのiPad Proを購入すれば解決できます。)

めっちゃ考えたんですけどね。12.9インチ iPad Pro 3rdの悪いところはこれくらいしか思いつかない。それくらい良いマシンです。

iPad Pro(2018)は、僕の歴史上最高のiPad

12.9インチ iPad Pro 2018年モデル

楽しすぎて、快適すぎて、仕事でもプライベートでも使いまくってますが、12.9インチiPad Pro(2018)は、僕の人生、歴史上最高のiPadなのは間違いありません。

何回同じこと言うねん……とか言わないでくださいね。それくらい、今回のiPadは当たりです。速いし、かっこいいし、Face ID(顔認証)便利だし。

2019年秋にリリースされるiPadOSで、12.9インチiPad ProはMacbookライクなマシンへと大きく変化しますが、最新型iPad Proの性能はどれくらいすごいのか? についても触れておきます。

12.9インチiPad Pro(2018)のベンチマーク

iPadOSの登場で、より性能がモノをいうようになるiPad。性能面でも12.9インチiPad Pro(2018)はド級であり、Geekbench4のマルチコアスコアは17,995を記録してます。

このスコアは、Surface Pro 6の13,025、Dell XPS 13(Intel Core i7)の14,180を軽く上回るため、数値とはいえ、なんとなくそのすごさが分かるはず。iPadとWindowsPCを比較するのもアレですが……、良い目安にはなると思います。

※このスコアは「新型iPad Pro 1TBモデル」のものです。1TBモデルのみ6GBのメモリを搭載するため、少しスコアが良いってことですね。それ以外のiPad Proは、4GBのRAMを搭載します。

参考までに、僕の新型iPad Pro(12.9インチ,4GB RAM)でGeekbench 4を動かしてみると、シングルスコアは4,965、マルチスコアは17,643でした。

CPUの性能は、6GB RAMモデルと4GB RAMモデルに大きな差はないと思ってOKですが、新型iPad Proは、Windows PCのようにソフトは豊富じゃないので、高い処理性能を生かしきれないというのが惜しい感じ。

2019年秋にはiPad専用の新OS「iPadOS」がリリースされるので、iPad Proの性能をがっつり生かせるように、様々なアプリが出てくれれば……!

iPadOSでは、USBやSDカードを認識したり、カラムビューのファイル管理に対応したりと、使い勝手や操作性がほぼPCになるので、待ち遠しいですね!

12.9インチiPad Pro(2018)は長く使えるマシン。高い買い物ではないかも

僕は12.9インチiPad Proを選びましたが、12.9インチiPad Proは111,800円(税別)から、11インチiPad Proは89,800円(税別)から購入できるため、iPadは長く使えるマシンということを考えれば、価格も高すぎるほどでもないですね。

そもそも、性能と取り回しの良さを考えれば、これくらいの価格が妥当です。※12.9インチ1TBモデルは20万超え。さすがにこの価格は半端ないですが。

最後に、12.9インチ iPad Pro(2018)のレビューをパパッとまとめておくと……

メリット

  • 作業効率の高い12.9インチのディスプレイ
  • iPadとの相性が良すぎるFace ID!
  • パワフルすぎるA12X Bionicチップ
  • ついに搭載したUSB-C
  • 2019年秋にリリースされるiPadOSでよりmacOSライクな使い心地に!

デメリット

  • アプリが豊富じゃないので高い処理性能を生かしきれない
  • 12.9インチのiPad Proは大きく、取り回しは悪い

これからは、このiPad ProをSmart Keyboard Folio&Apple Pencilと組み合わせてラップトップ並みに使っていこうと思ってるので、何か気づいたことがあればまた記事にする予定です。参考になれば!

iPad Pro+Smart Keyboard Folioの使用感とレビュー

12.9インチの新型iPad Proはなかなかにデカイけど、ほんとおすすめです。iPadOSでより洗練されるので……もし迷ってるようであれば、一度実機を触りに行ってみては?

12.9インチ iPad Proを見る – Apple公式HP

iPadReview

Posted by Yusuke Miyamoto