PSVR2のスペックおさらいしとく?2023年2月22日発売、価格は74,980円 #PlayStationVR2

PSVR2が発売されたのでスペックや機能をおさらい。
2021年3月18日に初公開されたPS5向けの新型VR「PlayStation VR2(PSVR2)」ですが、2023年2月22日ついにPSVR2が発売。スペックや機能など、PSVR2の知っておきたいことをプレイステーションを愛するブラザーたちへシェアです。
PSVR2は次世代機らしくPS5と同様の「ハプティックフィードバック」「アダプティブトリガー」といった機能を搭載するほか、4k OLEDディスプレイ搭載で最大120Hzのリフレッシュレート、目の動きを追跡するアイトラッキング、周囲を見渡せるシースルービュー、USB Type-Cケーブル1本による接続といった感じでスペックもモリモリ。
コントローラーはユーザーの手の動きをトラッキングする"オーブ型"になりました。
PSVR2の発売日は2023年2月22日(水)、価格は74,980円(税込)。とにもかくにもスペックや機能、新しいコントローラーについてダダっと見ていきましょう。
※2023/2/22 Update, PSVR2が発売されたのでちょこっと追記。発売後すぐに遊べるゲームについてもまとめてあるので参考にどうぞ。


PS5向け新型PSVR「PlayStation VR2(PSVR2)」のスペック&機能をおさらい

PS4向けバーチャルリアリティシステムとして2016年10月に発売された"PSVR"ですが、次世代機となる新型PSVR「PlayStation VR2(PSVR2)」がPlayStationBlogにて発表されたのが2021年2月。
2021年3月には新型PSVR用のコントローラーの画像が公開され、2022年1月5日にはPSVR2のスペックが公式発表。そして2023年2月22日、ついにPSVR2が発売されました。
PSVR2のスペックについて知っておきたいトピックは……
- エルゴのミクス(人間工学)を重視したデザイン
- 4k OLED(有機EL)ディスプレイ
- HDR対応&110°の視野
- 1眼あたり2,000×2,040の解像度
- 90Hz/120Hzのリフレッシュレート
- VRヘッドセットの統合カメラを通してプレイヤーとコントローラーを追跡する「インサイドアウトトラッキング」
- アイトラッキング、ヘッドセットフィードバック、3Dオーディオ
- 周囲を見渡せるシースルービュー
- プレイエリアのカスタマイズ
- VRモードとシネマティックモード
- PSVR2を装着した自分の姿を録画&配信する機能
- 1本のUSB Type-Cケーブルで接続
- PSVR向けゲームとの互換性は無し(PS Blogインタビューで判明)
- 発売日は2023年2月22日、価格は74,980円(税込)
上記の通り。PSVR2は解像度やリフレッシュレートが前モデルから大きく向上しているため、PSVRではぼやけがちだった映像がよりくっきりはっきり、さらに高いリフレッシュレートのおかげで"VR酔い"も軽減されています。
PSVR2の新機能や体験について僕と一緒に見ていきましょう。
PSVR2で進化する映像体験

PSVR2は、OLED 4K HDRディスプレイ110度の視野角、90Hz/120Hzのリフレッシュレート、そして片目あたり2000×2040の解像度を備えているため、映像体験はPSVRから大幅UP。
レンダリング方式は、中心視野ほど高解像度で視野の外側にいくほど低解像度で描写する「フォービエイテッド・レンダリング」を採用するらしく、高品質な映像体験をお届けしてくれるようです。
ただ、PSVRでも中心部ほど高解像度で焦点が当てやすく、外側に行くほど解像度が落ちてぼやけていたため、このあたりがどのように改善されているかも期待。
ヘッドセットによるコントローラーのトラッキング(外付けのカメラが必要ない)
PSVR2は、VRヘッドセットに搭載されたカメラを通じてプレイヤーとコントローラーを追跡する「インサイド・アウト・トラッキング」が採用され、外付けのカメラが必要ではなくなったというのも大きなトピックの1つ。
本体以外のカメラ無しでプレイヤーの動きや向いている方向がゲーム内に反映されます。
視線を追跡するアイトラッキングとヘッドセットの触覚フィードバック

PSVR2はプレイヤーの目の動きを検知する「アイトラッキング」を搭載しているため、プレイヤーが特定の方向をみただけでゲームキャラクターを操作することができるのもPSVR2の大きな特徴の1つ。
プレイヤーの動きとキャラクターの動きの反映がより自然に、直感的になるため、没入感が高くなるほか、ゲームにおけるリアリズムを新たなレベルに引き上げてくれます。
また、PSVR2はヘッドセット内にはモーターの振動によって触覚要素を加えるヘッドセットフィードバックも搭載。たとえば、緊迫した場面でのキャラクターの脈拍の上昇やキャラクターの頭の近くを物体が通過する際の衝撃、キャラクターがスピードを上げて進む際の車両の推進力などを再現できるとのこと。
ヘッドセットのフィードバックがゲーム内のアクションから受ける感覚を増幅させてくれるため、PS5のTempest 3Dオーディオと相まってゲームへの没入感もググっと向上しています。
周囲を見渡せるシースルービュー

PSVR2が搭載する新機能「シースルービュー」は、ヘッドセットを装着したままで周囲を見渡せる素敵機能。
ヘッドセット正面に搭載されたカメラで実現されているとのことで、ファンクションボタンの押し込み、またはPS5のコントロールセンターに新しく追加される"PSVR2の設定メニュー"から選択することで切り替えられるとのこと。

これまではコントローラーを探したり、飲み物を飲んだりするときはヘッドセットをずらすか、外すかしないといけなかったですが、PSVR2ならそのままでも自分の周囲を把握することができますよ。
ただし、映像はグレーアウト。シースルービューは視聴用の機能となるため、映像の録画もできません。
PSVR2はプレイエリアのカスタマイズが可能

ヘッドセットに埋め込まれたカメラとPSVR2 Senseコントローラーを使って、PSVR2のプレイエリアもカスタマイズできます。

カメラで部屋をスキャンするところからはじまり……PSVR2 Senseコントローラーを使ってプレイスタイルや部屋の環境に応じてエリアを拡大したり、縮小したり、プレイエリアはいつでも調整することができますよ。

ちなみに、設定したプレイエリアは保存されるため何度も設定し直す必要がないほか、ゲームを遊んでいる時にプレイエリアの境界線に近づくと画面にプレイエリアの境界線が表示されてプレイヤーに注意を促してくれます。賢い…。
PSVR2のVRモードとシネマティックモードについて
PSVR2では「VRモード」と「シネマティックモード」が用意されていますが、この2つの機能についてもダダっとまとめておきますね。
- VRモード
- HDR対応、360度の視界でVRゲームを遊べる
- 画質は4,000×2,040(片目当たり2,000×2,040)
- リフレッシュレートは90/120Hz
- シネマティックモード
- 仮想空間上の巨大なスクリーンでPS5のシステム設定やUI、VRに対応していないゲームやメディアコンテンツを楽しめる
- 1,920×1,080のHDR画質
- リフレッシュレートは24/60/120Hzに対応
ほかのVRデバイスやVR用コンテンツサービスでは画面サイズを調整できるものも多いですし、おそらく、シネマティックモードでは"スクリーンのサイズ"も調整できるかと思われます。
シネマティックモードで表示するとフルHD画質(1,920×1,080)のHDR画質になるため、実際に目にしたときの体感がどうなるのかも気になるところ。
自分のプレイ中の姿を配信する機能

配信者やYoutuberにとって嬉しいPSVR2の新機能は、自分のプレイ中の姿を簡単に配信できるようになったということ。
別売りのPS5用HDカメラを使用することで、PSVR2を装着したままプレイ中の自分の姿を録画し、配信することができます。
あたふたしている映像も一緒に配信できるとか素敵過ぎる。
PSVR2で遊べるゲーム&発売予定のゲーム
PSVR2の発売直後から遊べるゲームは以下の通り。詳細が気になるブラザーはリンクから商品ページをどうぞ。
- Horizon Call of the Mountain
- バイオハザード ヴィレッジ VR
- スターウォーズ:テイルズフロムザギャラクシーズエッジ
- ファンタビジョン 202x
- No Man’s Sky
- Moss and Moss :Book Ⅱ Bundle
- グランツーリスモ7
- After the Fall
- The Light Brigade
- Cosmonious High
- Tentacular
- The Dark Pictures:Switchback VR
- ジュラシックワールド アフターマス コレクション
- Pistol Whip ピストルウィップ
- ALTAIR BREAKER
- Cities VR – Enhanced Edition
- DYSCHRONIA Chronos Alternate
- Kayak VR:Mirage
- Kizuna AI Touch The Beat!
- The Last Clockwinder
- Pavlov VR
- Rez Infinite
- テトリスエフェクト コネクテッド
- THUMPER リズムバイオレンスゲーム
- オノゴロ物語 The Tale of Onogoro
- WHAT THE BAT?
- Zenith The Last City
- Song in the Smoke Rekindled
PSVRとの後方互換性は無し
初代PSVR向けゲームとの後方互換性についてですが、PSVR2は次世代のVR体験を提供するため、PSVR向けゲームとの互換性はなし。
PSVRとの互換性については2022年9月16日のPlayStation Blgに公開されたインタビューにて明かされていました。
PSVR2で遊べるゲームは上記のほか、ビートセイバーなんかも絶対PSVR2で発売されそうです。
PSVR2のスペック・仕様
ディスプレイ方式 | OLED(有機EL) |
解像度 | 4,000×2,040 1眼あたり2,000×2,040 |
リフレッシュレート | 90Hz、120Hz |
レンズ感の距離 | 分離式で調整可能 |
視野角 | 約110度 |
センサー | モーションセンサー:6軸モーションセンシングシステム(3軸ジャイロ・3軸加速度) アタッチメントセンサー:IR近接センサー |
カメラ | ヘッドセットとコントローラートラッキング用の4台のカメラ(目を追跡するためのIRカメラ) |
触覚フィードバック | ヘッドセットの振動 |
PS5との接続 | USB Type-C |
オーディオ | 入力:内臓マイク 出力:ステレオヘッドフォンジャック |
発売日 | 2022年2月22日(水) |
価格 | 74,980円(税込) |
現行のPSVRも次世代PlayStation"PS5″で遊べるとはいえ、専用のアダプターが必要だったり、ケーブルが多すぎてわちゃわちゃしたり、最近は新作ゲームの発表もなかったのですが、やっとこさPSVRも世代交代です。
スペックを見る限りPSVRはかなーり進化している予感。

PSVRのケーブル類を初めて見た時はその多さに絶望しましたが、PSVR2は1本のUSB Cケーブルで接続できるとのことなので、そのあたりにも進化を感じます。
SIEのプラットフォームプランニング&マネジメント統括責任者の西野英明氏によれば、次世代PSVRは飛躍的な進化を遂げて究極のエンタテインメント体験を実現するとのことなので……期待もMAX。
PSVR2 Senseコントローラーについて

せっかくなので、PSVR2専用のコントローラー「PSVR2 Senseコントローラー」についてもダダっとおさらい。
PS5向け次世代VRシステム「PlayStation VR2(PSVR2)」は従来のゲーム体験を超える没入感と、まるでその場にいるかのような「センス・オブ・プレゼンス」のさらなる追求を目指しているとのことですが、2021年3月に先立って公開されていたコントローラーもこれまた強いのです。

デザインは人間工学に基づいて設計された"オーブ型"。
手の動きを妨げることなく自由度の高いゲームプレイが可能なほか、握ったときに自然と手にフィットする形状になっているそうです。
#Tips |
これまで数十年にわたってPlayStationプラットフォームで発売したコントローラーから得た知見を活かし、あらゆる大きさの手で検証を重ねたとのこと。もう見たら分かるめっちゃ手に馴染むやつ。 |
このVRコントローラーの大きなトピックは、PS5と同様に「ハプティックフィードバック」や「アダプティブトリガー」のような新技術を搭載してるってとこなんですけど、PSVR2のコントローラーの知っておきたいトピックについては以下の通りです。
コントローラーの新機能&特徴
- デザインは握った際に自然と手にフィットする"オーブ型"
- アダプティブトリガーボタンを左右のコントローラーに搭載
- 押し込んだ時に抵抗を感じることができる。抵抗の強弱により、銃のトリガーや弓を引く感覚を再現可能。
- 新たなVRコントローラーの形状に最適化した「ハプティックフィードバック」
- ゲーム内でのあらゆる感触をさらに強力に、あるいは手触りやニュアンスが感じられる表現が可能。
- 「フィンガータッチ」機能
- 押さなくても触れるだけで指を認識する機能を親指、人差し指、中指がおかれる3か所に搭載。
- ゲームプレイ中も自然なジェスチャー操作が可能。
- アナログスティック/アクションボタン
- 左のコントローラー:アナログスティック・△ボタン・□ボタン・グリップボタン(L1)・トリガーボタン(L2)・クリエイトボタン
- 右のコントローラー:アナログスティック・×ボタン・〇ボタン・グリップボタン(R1)・トリガーボタン(R2)・オプションボタン
- グリップボタンは物を"つかむ"といった動作で使用。
PSVR2のコントローラーについて抑えておきたいポイントは上記の通りなのですが、PS5のコントローラー"DualSense"には無い「フィンガータッチ」と呼ばれる機能が搭載しているというのも見逃せないポイントですね。

ちなみに、オーブ表面に点在するトラッキング機構により、VRヘッドセットがVRコントローラーをトラッキングするそうですが、これが"インサイドアウト方式"によるトラッキングを実現している技術と思われます。
※インサイドアウト方式とは、搭載したカメラやセンサーなどで外部空間との位置関係を取得する方法のこと。
PSVRはモーションコントローラー「PS Move」が別売りでしたが、PSVR2はコントローラー同梱の可能性が高いですね。
PSVR2 Senseコントローラーのスペック・仕様
ボタン | 右:PSボタン、オプションボタン、アクションボタン(○ボタン/×ボタン)、R1ボタン、R2ボタン、右スティック/R3ボタン 左:PSボタン、クリエイトボタン、アクションボタン(△ボタン/☐ボタン)、L1ボタン、L2ボタン、左スティック/L3ボタン |
センシング/トラッキング | モーションセンサー:6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度) 静電容量式センサー:指検知 IR LED:ポジショントラッキング |
フィードバック | トリガーエフェクト(R2/L2)、ハプティックフィードバック(各コントローラーにつき1つのアクチュエーターを搭載) |
端子 | USB Type-C |
通信 | Bluetooth 5.1 |
電池 | 内蔵型リチウムイオン電池 |
PSVR2の価格は74,980円、Horizon Call of the Mountain同梱版も発売

PSVR2の国内価格は74,980円(税込)。
PSVR2向けゲーム「Horizon Call of the Mountain」を同梱した「PlayStation VR2 “Horizon Call of the Mountain"同梱版」と「PlayStation VR2 Sense コントローラー充電スタンド」が発売されています。


PSVR2 Senseコントローラー充電スタンドは、PS5本体のUSB端子を使用することなく、設置するだけでPS VR2 Sense コントローラーを簡単に充電できるので、必要な人は合わせて購入しておくといいかもですね。
※いずれも後日各販売店で一般販売予定。
価格 | |
PlayStation VR2 | 74,980円(税込) |
PlayStation VR2 “Horizon Call of the Mountain"同梱版 | 79,980円(税込) |
PlayStation VR2 Senseコントローラー充電スタンド | 5,480円(税込) |
日本では、PSNアカウントと連携した「PlayStation VR2 “Horizon Call of the Mountain"同梱版」の先行予約を行われていましたが、先行予約に当選していた人はすでに手元にPSVRが届いている頃合いです。

PlayStationVR2はなんか色々と進化して凄いことになってそうですし、VR×ハプティックフィードバック×アダプティブトリガーにより実現される"まるでその場にいるかのような『センス・オブ・プレゼンス』"も素敵。
74,980円となかなかに手の出しにくい価格ですが、間違いなく価格以上の体験は提供してくれるであろうPSVR2。(少なくともハイエンドPCVRクラスの性能は秘めてる)
PCと接続できるかどうかも不明ですし、メディアプレイヤー関連やゲームソフトの充実を待ってから購入するのもありかも。
▶PSVR2のデメリット…というか懸念点はPC(SteamVR)と接続できない可能性が高いこと


Source:PlayStationBlog