テレキャスの3WayスイッチをDM-30からフェンダー純正に交換したので比較 #ギター小噺
ちゃんと比較してみたら全然違った。
ガジェットブログを運営する僕が、趣味のギターに関するカスタムやリペアのお話をSEO/起承転結/需要、全無視でブラザー(読者)にお届けする不定期連載「ギター小噺」。
少し前にテレキャス用国産スイッチ「DM-30」の切り替えでノイズが気になるからはんだ付けして対処した…ってお話をしていたのですが、ノイズだけでなく、稀にギターの音が揺らぐというか、不安定なのも気になっていたのでフェンダー純正に交換。
そしたら、ノイズはぴったり止んでレスポンスも良好。なんなら、はんだで無理やり"ハトメ"を止めていた分の余計な抵抗もなくなり、気持ち高音成分が復活して音もよくなった気がするので、DM-30とフェンダー純正を簡単に比較です。
やっぱりテレキャスのセレクタースイッチはフェンダー純正が安定で、作りもしっかりしていておすすめ。
趣味のギターに関するカスタムや修理についてお届けする不定期連載"ギター小噺"については以下の記事もぜひ。
ポチップ
テレキャスの3Wayスイッチ「DM-30」と「フェンダー純正」を比較
今回購入したのはフェンダー純正3Wayスイッチ「Fender 3-Position Vintage Stratocaster-Telecaster Pickup Selector Switch」。定価は2,550円となっており、純正ながら買いやすい価格のセレクタースイッチ。(DM-30と比べると価格は倍だけど)
付属品はスイッチ本体と取付ネジのほか、ストラト用(白)とテレキャス用(黒)のノブが付属。
フェンダー純正のセレクタースイッチは「Squier ファットストラト」のリプレイスメントで使用したことがあるので、その安定さと信頼性、使いやすさは知っていたのですが、今回はテレキャスに搭載していたDM-30からの乗り換え…ということで改めて簡単に比較です。
フェンダー純正とDM-30を比較
まずはFender純正のセレクタースイッチと国産スイッチ「DM-30」の簡単な比較から。大きさはほぼ同じですね。
DM-30は国産で買いやすい価格からも選ばれるセレクタースイッチなのですが、Fender純正スイッチと比べてみると見た目にも明らかな違いがあります。
裏面はこんな感じ。フェンダー純正とDM-30の"スイッチノブ"や"取り付けネジ"に互換性は無し。
スイッチの固定方法にも違いがあって、フェンダー純正はスイッチを凹凸で保持して切り替えるのに対し、DM-30はバネの張力と"ハトメ"で固定された金具でスイッチを保持しています。
ただ、DM-30はこのハトメがぐらつきやすく、品質にばらつきがある…というのがデメリットかなと。価格は安いですが、国産らしくない不安定さ。DM-30は純正品と配線図が異なる点にも注意が必要です。
僕のDM-30の印象は、ダメなものはすぐダメになるけど、良いやつは特に不具合も長く使えるといった感じ。
あくまでも一時的な対処法ですが、DM-30の切り替え時のノイズが気になる人はハトメをはんだで固定して対処することもできるので、以下の記事も参考にしてもらえれば。
#3Wayスイッチ「DM-30」の切り替えでノイズが出た時の直し方。ハンダで固定して解決
スイッチ切り替え時の音の違い
フェンダー純正とDM-30はスイッチ切り替え時の音や感触にも違いがあって、フェンダー純正のほうが感触はわずかに軽め。凹凸で保持されるので、切り替え時にカチっとした切り替え音があります。
※ノブは仮組みで奥まで装着していない状態。
DM-30の感触はわずかに固めで、スイッチの切り替え時はバネの反響音が混ざります。この切り替え時の音はピックアップが拾ってしまうため、気になる人は気になるかも。感触自体は僕の好きな感じです。
DM-30からフェンダー純正スイッチに交換する
ここからは、DM-30からフェンダー純正スイッチに交換する手順をダダっとおさらい。まずはDM-30の配線をはんだごてを使って外していきます。
DM-30を完全に取り外したら…
付属のネジを使ってテレキャスターのコントロールプレートに取り付ける。DM-30のネジとは互換性が無いので、フェンダー純正スイッチに付属していたネジを使いましょう。フェンダー純正のネジはインチ規格。
そしたら、パパっと配線を元通りに戻す。僕のテレキャスターはピックアップを直列(シリーズ接続)していて配線もゴチャゴチャしてきたので…そのうち綺麗に配線し直す予定です。その時は記事にするかも。
DM-30とフェンダー純正スイッチの配線は異なりますが、テレキャスターのフェンダー純正スイッチ配線図は、ギターワークスが「VGS-VTL配線図(USAパーツ)」として公開してくれているので、こちらもぜひ参考に。
コスパ重視ならDM-30、品質で選ぶならフェンダー純正がおすすめ
さてさて、国産スイッチ「DM-30」と「フェンダー純正スイッチ」を比較しつつ、交換する手順までをダダっとおさらいしてきましたが、交換後はスイッチ切り替え時のノイズがピタッと止み、僕のテレキャスはすこぶる好調。
DM-30のハトメを無理やり固定していた"はんだの抵抗"がなくなった恩恵なのか、高音成分が復活し、気持ち音も良くなったかなと。(プラシーボ効果もあるかも)
さすが純正なだけあり「Fender 3-Position Vintage Stratocaster-Telecaster Pickup Selector Switch」はレスポンスがよく、切り替え時のノイズもなく、耐久性にも優れているため、よほどコスパ重視でなければ、DM-30よりもフェンダー純正の「Fender 3-Position Vintage Stratocaster-Telecaster Pickup Selector Switch」がおすすめです。
趣味のギターに関するカスタムや修理についてお届けする不定期連載"ギター小噺"については以下の記事もぜひ。