ギターのフレット磨きが超絶楽になるアイテム。
ギターのフレットを磨くためにドレメルのペン型ミニルーター「Dremel FINO Model 2050」を購入したら、何もかもが抜群に快適になったってお話です。
ドレメル フィーノはペン型で持ちやすいミニルーターなのですが、見た目にそぐわず非常にパワフル。ギターのフレットだけでなく、ブリッジやサドル、ピックアップやネックプレート、ペグなど、様々な金属パーツを磨くのに便利すぎるアイテムかなと。
使用感や注意点なんかをおさらいしつつ、ダダっと簡易レビューしていこうかと思うので、ギターを愛するブラザーは参考にどうぞ。今ならAmazonで安い。
ドレメルのペン型ミニルーター「FINO(フィーノ)」をレビュー。ギターのフレット磨きが時短&快適になる
ギターのフレット磨きを少しでも早く、楽に、簡単に行うべく購入した「Dremel FINO(ドレメル フィーノ) Model 2050」は、アメリカで創設された工具ブランド「ドレメル」のペン型ミニルーター。
日本ではボッシュ社がブランドを展開しており、特に先端工具を回転させて材を加工する”ロータリーツール”の分野では知る人ぞ知るブランドのミニルーターです。
Dremel FINO Model 2050の付属品はドレメルフィーノ本体とアクセサリー9種11ピース、ACアダプター、ドレメルチャック#4486(3つ爪)、レンチ、取扱説明書と使い方ガイド。
9種11ピースの様々なアクセサリー(ピット)が付属しますが、金属パーツのほか、ギターのフレットも磨けるフェルト製パフが付属するのも嬉しいポイント。
パフは消耗品ですが、純正品が「フェルト製ポリッシング用ホイール 414」や「フェルト製ポリッシング用ホイール 429」としてAmazonで単品販売されているので、パフがダメになってもすぐ買える安心感。付属品やアクセサリーの入手性もよきです。
ドレメル フィーノには簡単な使い方ガイドが付属するので、初心者でもどのパーツをどのように使うのかが分かりやすいかなと。ドレメルは純正アクセサリの名前が「429」や「401」といった感じで番号になっているのも判別しやすくて嬉しい。
動作音は比較的静か
ドレメル フィーノの回転時の音についてですが、これは個人的にすごく静かな印象で、変速”4″でこれくらいの音。
フレットやブリッジなど、ギターの金属パーツ磨きで使う場合は大抵の場合”3~4程度”の回転数で事足りるかと思いますが、比較的音が静かというのもドレメル フィーノのメリットです。
ドレメル フィーノは5段階で回転数を変えられますが、調整は無段階なので、ちょうどいい回転数に出来るのもメリット。2と3の間とか、4と5の間とか、絶妙な回転数に調整可能です。
実践!ドレメル フィーノでギターのフレットを磨いてみる
それじゃ、ここからはドレメル フィーノでギターのフレットを実際に磨いてみて、どんな感じに仕上がるのか、どれくらい簡単に作業できるのかをお届け。パフはマンドレル(401)にねじ込む感じで装着します。
付属の「フェルト製ポリッシング用ホイール 429」をドレメル フィーノに取り付けるとこんな感じ。使い方ガイドによれば、回転数は”3または4″がおすすめとのことですが、ギターのフレットを磨くなら”3″程度の速度で十分かなと。
で、実際にギターのフレットをドレメルのペン型ミニルーターで磨いてみると…もう超絶簡単。撫でる感じで数秒間フレットにポリッシャーを当てていくと、みるみる綺麗になっていきます。
ドレメル フィーノで磨く前と後では一目瞭然の輝き。これまでは布にピカールやコンパウンドを付けて、綺麗になるまで擦り続けていた作業ですが、ミニルーターがあれば時間も労力も爆減します。
「なんで今まで素手で磨いていたんだ…」ってくらいにすぐ終わるし、簡単なので、これはもうヘビーユース確定。初めてギターのフレットを磨くよーって人は一緒にフレット磨きプレートも購入しておくといいかも。
ドレメル フィーノでフレットを磨く時のコツは、フレットをやさしく撫でるように動かすこと。僕は基本”3″くらいの回転数で作業してます。ピカールやコンパウンドも飛び散らないし、磨き過ぎず、綺麗な仕上がりでこれくらいの回転数がちょうどいい。
金メッキのブリッジやペグ、ピックアップには使わないほうがいい
フレットやブリッジ、ペグやサドルといった”むき出しの金属パーツ”を磨く場合はドレメル フィーノが大活躍してくれること間違いなしですが、「エピフォン シェラトン」や「レスポール カスタム」のように金メッキが施された金属パーツを磨く際は注意が必要です。
というのも、金メッキは膜のように金属にメッキが施された状態ですが、ドレメル フィーノによるポリッシュだと簡単に金メッキが外れてしまう可能性があります。
金メッキに関しては素手でピカールで磨くのもよくないですし、素直に「メッキング」や「ミガキング」といったメッキ磨き剤や保護剤を使ってこまめにクリーニングしておくのがベター。
エピフォン シェラトンのピックアップを磨いたら、低回転でも金メッキが剥がれて色味が薄くなってしまったので、そのうちめっき工房のメッキ補修剤で修復する予定です。
研磨は強烈。めっちゃ強い
ちょうどシェラトンの”エピフォンロゴ”を塗装予定だったので、古い塗装を剥がすためにドレメル フィーノに付属していた研磨ピットで磨いてみたところ、なかなかに高火力でパワフル。
ドレメル フィーノは研磨性能も優秀で、木材や錆びくらいは簡単に磨いたり、削れそうなくらいのパワーがあります。
ただ、一瞬で塗装は削れたものの、金属面まで削りすぎてしまった印象があるので、金属パーツを研磨するときは目の粗さを確認し、簡単にテストしてから使うといいかも。
ちなみに、削りすぎたエピフォンロゴは塗装してからポリッシャーで磨いて綺麗になりました。
ドレメル ペン型ミニルーター FINO スペックと仕様
名称 | Dremel FINO Model 2050 (105g/153mm/コード式) |
重さ | 105g |
電源 | 電源コード式 |
電圧 | 18V |
消費電力 | 9W |
最大回転速度 | 5,000~22,000回転 (5段階) |
対応軸経 | 0.8~3.2mm 3つ爪チャック |
その他 | 5段変速 9種11ピース付属 ダイヤル式無段変速 静かなモーター音 1年間の保証付き |
価格 | 定価:8,085円 Amazon:6,255円 ※記事公開時点の価格。 |
ギターの金属パーツを磨くならドレメルのペン型ミニルーターがおすすめ
さてさて、ギターのフレットや金属パーツをより早く、楽に磨くために購入した「Dremel FINO Model 2050」ですが、ギターパーツの磨き作業がどれもこれも快適になったことは言うまでもなくて。とにかく良いプロダクト。
定価で8,000円、Amazonで6,000円ほどと買いやすい価格なのに、”金属磨き”という点で言えば効率爆上げ間違いなしかなと思います。絶妙にフィットするサイズ感と形状が持ちやすくて、一度体験したもう素手磨きには戻れないくらい。
(もちろん素手で磨くべきパーツもあるけど)
フレット磨きくらいならお手のものですし、使用するピットを見極めればナットを削ったり、ちょっとしたザグリの加工なんかでも活躍してくれそうです。
ギターの金属磨きで1点だけ注意したいのは「金メッキされたパーツにミニルーターを使わない」こと。金メッキには「メッキング」や「ミガキング」といったメッキ磨き剤や保護剤のほうが適正がありますが、フレット磨きにおいてはガチで最強なので、ギター/ベースのメンテナンスをさらに極めたいブラザーはぜひ。
なんで今まで使ってなかったんだ…ってくらいにおすすめです。