AirPodsとPowerbeats Proはどっちがおすすめ?音質や違いを実機で比較

働く、遊ぶ、寝る、そして音楽! 僕のなかで日常生活とは絶対切り離して考えることができない"音楽"ですが、Appleから新しいオーディオプロダクトが2つ発売されてますよね。
「AirPods」と「Powerbeats Pro」です。似てるようで全然違うこの2つのプロダクト。価格も近いので、きっと悩んでる人も多いと思うのです。
今回は、AirPods with Wireless Charging CaseとPowerbeats Proを音質や使用感、付け心地などなど、実機でじっくり比較していこうと思うので、ぜひ参考にどうぞ。
AirPods with Wirelss Charging Caseの価格が22,800円、Powerbeats Proが24,800円。いずれも税別価格です。
どっちがおすすめ?AirPodsとPowerbeats Proを比較

さてさて、まずはAirPods with Wireless Charging CaseとPowerbeats Proの機能・性能について比較していきましょう。
この2つのワイヤレスイヤフォンが共通しているのは、
- 完全ワイヤレスイヤフォン
- H1チップ搭載で、安定のBluetooth接続
- iPhoneやiPadとの接続がシームレスで快適
- 充電コネクタはLightning端子
- Hey Siriの音声操作
- Apple製プロダクト
こんなところ。
AirPodsとPowerbeats Proは、デザインや音質も当然違うし、操作方法や音楽の再生時間、防水性能の有無、ワイヤレス充電の対応などなど、違うところだらけなんですよ。
明確なのは、AirPodsは日常使いを想定しているので、すべてにおいて手軽。
Powerbeats Proはワークアウトでの使用を想定しているので、音質と機能性を兼ね備えたハイブリッドみたいなイメージです。
AirPods with Wireless Charging Caseの特徴

ってことで、AirPods(第2世代)の特徴・メリットから見ていきましょうか! Powerbeats Proと比べ、AirPodsは”取り回しの良さ”に優れている印象です。
- 価格は22,800円(税別)。
- ワイヤレス充電に対応!(AirPods with Wireless Charging Case。)
- コンパクトで軽い。
- 最長5時間の音楽再生時間。
- 音質は良好。
- Hey Siriの音声操作に対応。
- 15分の充電で最大3時間の再生時間。
- カラバリはホワイトだけ。
- 操作はタップ。
- 17,800円でワイヤレス充電に対応しないモデルがラインナップ。
ワイヤレス充電に対応するというのがAirPods(第2世代)の大きな特徴ですが、Powerbeats Proと比較してサイズがコンパクトというのもメリットですね。
AirPodsはとにかく手軽に音楽が聴けるほか、ワイヤレス充電に対応しないAirPods with Charging Caseがラインナップされています。
(ワイヤレス充電が必要ないなら、AirPods with Charging Caseを選ぶとさらに安く購入できるほか、 旧モデルのAirPodsを持ってる人は、ワイヤレス充電ケースだけを購入することもできますよ。)
AirPods with Wireless Charging Caseについてもう少し詳しく知りたい! という人は、以下のレビュー記事もぜひ。
▶第2世代AirPodsをレビュー!ある意味ワイヤレスの完成系かも
Powerbeats Proの特徴

お次はPowerbeats Proの特徴・メリットについて。
AirPodsと比較してこちらはよりアクティブな仕様になっており、防水性能を備えています。イヤーフックありのスポーティなデザインも相まって、ワークアウトにぴったりですよ。
僕としては……デザインはPowerbeats Proの圧勝で、もう見るたびにワクワク。
- 価格は24,800円(税別)。
- 対汗/防沫仕様の防水性能あり。
- 最長9時間の音楽再生時間。
- かっこいいデザイン!
- イヤーフックのおかげで激しく動いても耳から落ちません。
- 再生/停止ができるbボタン、音量調整ボタンがあります。
- Hey Siriの音声操作に加え、ボタン長押しでもSiriを起動できます。
- 5分の充電で最大1.5時間の再生時間。
- 優れた音質とジャストフィットな付け心地。
- 豊富なカラーがラインナップ。
Powerbeats Proの特徴は、対汗/防沫の防水性能を備えるというところ。再生/停止が出来るbボタンや、音量調整ボタンなど、物理ボタンが搭載されているのもAirPodsには無いメリットです。
詳しくは後述しますが、音質や付け心地についてもPowerbeats Proが優れているかなぁと。ただし、Powerbeats ProにAirPodsのような手軽さはありません。
Powerbeats Proの詳細について気になる人は、以下の記事もあわせてどうぞ。
▶Powerbeats Proをレビュー!音質良好、付け心地は最高です
スペックと仕様を比較
AirPodsとPowerbeats Proの違いをざっくり見てきましたが、このへんでもうちょっと分かりやすく比較しておきましょう。
AirPodsとPowerbeats Proの主要な機能について、簡単な比較表を作ってみたので、ぜひ参考に!
– | AirPods | Powerbeats Pro |
価格 | 22,800円+税 | 24,800円+税 |
H1チップ | 〇 | 〇 |
再生時間 | 最長5時間 | 最長9時間 |
操作 | タップ | ボタン |
防水性能 | × | 〇 |
Hey Siri | 〇 | 〇 |
ワイヤレス充電 | 〇 | × |
高速充電 | 〇 | 〇 |
装着検知 | 〇 | 〇 |
充電端子 | Lightning | Lightning |
AirPodsとPowerbeats Proで大きく異なるのは、音楽の再生時間と操作方法。そして、ワイヤレス充電と防水性能の有無と思っておいてOK。
もちろん、サイズやデザイン、装着感、音質も異なりますが、機能面での違いはこんな感じです。どちらも"Hey Siri"にはしっかり対応しているので、音声操作はばっちりですよ。
(いずれも、ケース込みの音楽再生時間は24時間以上。充電端子はLightningケーブルです。)
どちらもH1チップ搭載で接続は超快適

iPhoneやiPad、Macbookなどなど、Apple製品との接続に限定されますが、AirPods with Wireless Charging Caseも、Powerbeats ProもAppleの独自チップ「H1チップ」を搭載しているので、スッと接続できて切り替えも超快適。
iPhoneとセットで利用するなら、AirPodsもPowerbeats Proもこれ以上にないくらいの相性の良さです。
- 旧モデルと比較してデバイスの切り替えは2倍高速。
- 通話への接続は1.5倍高速。
- ゲームのレイテンシ(遅延)は30%低減。
- 安定したデバイスとの接続。
- Apple製品との接続、切り替えがシームレス。
上記はAppleの独自チップ「H1チップ」の特徴ですが、AirPods、Powerbeats ProともにH1チップを搭載するため、その恩恵が余すことなく生かされていますよ。
サイズの違い

AirPodsとPowerbeats Proで大きく異なるのがサイズ感。2つのモデルで比較してみても、Powerbeats Proの存在感が伝わるかと思います。
AirPodsはジーンズのポケットに入れても余裕ですが、Powerbeats Proは明らかにそこにある感がすごい。
ジャストフィットなジーンズだと、ポケットへ入れるのに苦労するし、違和感もあるため、Powerbeats Proはバックパックなんかに入れておくことになると思います。
その点、AirPodsはコンパクトなので、ずっとポケットに入れておいても大丈夫。どこでも気軽に持ち運べるのはAirPodsです。
(Powerbeats Proはイヤーフックがある分、ケースに収納しにくいかも。AirPodsは収まりが良いですよ。)
音質を比較してみると、PowerBeats Proが優秀

Appleの完全ワイヤレスイヤフォン「AirPods」と「Powerbeats Pro」ですが、やっぱり気になるのは音質の違いですね。さくっと比較していきます。
AirPodsとPowerbeatsは似通った音質ではあるんですが、よく聴き込んでみると微妙な違いがあるんですよ。
音質の方向性としては、いずれもバランス感が重視されているため、どんなジャンルの音楽でもばっちりOKです。
- 【AirPods】低音が強めで、少しぼやけ気味。中音域や高音域は粒が揃ってる感じ。
- 【Powerbeats Pro】低音は控えめだけど、ぼやけてません。スネアやギターなど楽器の音は際立ってるかも。
AirPodsとPowerbeats Proの音の印象を簡単にまとめると上記の通り。意外と似てるんですよ。この2つのイヤフォンの音質って。
でも、聴き比べてみると、Powerbeats Proの方は低音が控えめですが、ぼやけておらず、1つ1つの音色がまとまってる感じ。逆に、AirPodsは低音が強めですが、若干ぼやけちゃってるかな……と。
実機で比較してみると、AirPodsもPowerbeats Proも音のバランスは総じて良い感じです。
微妙な違いがあるAirPodsとPowerbeats Proの音質ですが、少なくとも、ワイヤレスイヤフォンの中では十分な音質と言えるかもしれません。音質については、好みによるところもあるんですけど、僕が聴いて音質が良いと感じたのは “Powerbeats Pro" でした。
音楽を楽しく聴くには付け心地も大切
音楽に没頭するには装着感も大事ですが……、これは言うまでもなくPowerbeats Pro。
Powerbeats Proはワークアウト向きのワイヤレスイヤフォンですが、イヤーフックがものすごく優秀で……、程よい硬さがありつつも柔軟性のあるイヤーフックは装着感をさらに上の段階に引き上げてくれるんですよ。
AirPodsは不意に外れちゃうことがあるし、周囲の音が聞こえちゃいますが、Powerbeats Proはイヤーチップで少しの遮音性が確保できるほか、ずれたり、外れることはほぼほぼありません。
手軽さで言えばAirPods

僕は、音質や付け心地はPowerbeats Proの方が優れていると感じていますが、AirPodsにもPowerbeats Proを寄せ付けない大きなメリットがありまして。
それは「音楽を聴く手軽さ」です。
コンパクトなケースは取り回しが良いし、小さくて軽いイヤーバッドは取り外しがしやすく、なによりも、ケースへの収納が簡単。
さらにさらに、AirPods with WirelessCharging Caseはワイヤレス充電に対応してますが、やっぱり、ワイヤレス充電って最強に便利です。
(AirPodsの充電少なくなってきたなーと思ったら、ワイヤレス充電器の上にポンッと置くだけ。めちゃ便利じゃないですか?)
Powerbeats Proはそもそもケースが大きい。イヤーフックがあるので、装着には耳にかけるワンアクションが増えるし、ワイヤレス充電にも対応していません。
Powerbeats Proは物理ボタンがあってグッドなんですが、音楽を聴く手軽さにおいては、AirPodsが大きく引き離していてもう圧勝です。
音質良し、付け心地良し!おすすめはPowerbeats Pro

取り回しの良さと手軽さで優れるAirPodsか、取り回しは悪いけど、防水性能アリで音質は満足できること間違い無しなPowerbeats Proか……。
要するに手軽さと音質、そして防水性能の有無が購入時の決め手。あとデザインも大事ですよね。
- ワークアウトを考えるなら「Powerbeats Pro」。音質も良いし、防水性能ありですが、手軽さとワイヤレス充電は諦めましょう。
- 音楽を聴く手軽さで選ぶなら「AirPods」。色んなところに持ち歩いて楽しみたいなら、こちらがおすすめ。
結局何が言いたかったのかというと、AirPodsもPowerbeats Proも良いワイヤレスイヤフォンですよってこと。
防水性能や音質で選ぶのか、それとも扱いやすさで選ぶのか、選びどころは十人十色かと思いますが、僕のおすすめは「Powerbeats Pro」かなぁと。
取り回しの悪さに目をつむれば、意外とオールラウンダーなのです。Powerbeats Proって。
日常使いOK、ワークアウトOK。極端に水のある環境以外は大概行けちゃいます。音質も良いですしね。やっぱり、音質は大事です。
(でもでも、"手軽さ"を重視するなら絶対AirPodsですよ。コンパクトで十分な音質を備えているので、いつでもどこでも音楽を聴きたい人はAirPodsを選ぶと幸せになれます。)
AirPodsとPowerbeats Proで悩んでた人の参考になれば!