予算10万円で「Intel Core i5 10400F」自作PCの構成を考えてみる
![第10世代 Intel Core i5](https://iyusuke.net/wp-content/uploads/2020/07/core-i5-10400f-1.jpg)
僕はメインPCがRyzen 2700Xの自作PC、リビングにはIntel Core i7(第4世代)のPCを使用しており、Ryzenの方は全く問題なく快適に使えているのですが、最近Intel PCの利用頻度が上がり不満が募るようになってきました。
さすがに、もう6世代も前のCPU(現行モデルは第10世代)ですし、年月で言えば7年物のPC。さすがにそろそろ新調してみるか! となったので、今回のトピックは “コスパに優れる自作PCの構成" について。
予算は10万円。CPUは現行で最もコスパが高く、同価格帯のなかでも高性能な “Intel Core i5 10400F" をチョイスし、ゲームもぼちぼち遊べるような自作PCが作れたらなぁと思っているので、最近の興味が自作PCに向いてる……ってブラザーは参考にどうぞ。
※Update 2020/9/15, Core i5 10400+GTX 1650で自作PCを組んだのでゲームのベンチマークを取りました。十分ゲームを遊べるクラスの構成になっていると思うので、気になる人はこちらの記事も要チェックです。
▶Core i5 10400+GTX 10400で組んだ自作PCのゲーム性能をチェック
Intel Core i5 10400F自作PCの構成
![Intel Core i5 10400F(第10世代)](https://iyusuke.net/wp-content/uploads/2020/07/core-i5-10400f-2.jpg)
Intel Core i5 10400Fとは、2020年に登場した"Fシリーズ" のミドルレンジ向けCPU。
型番の末尾に “F" を冠するモデルは内臓GPUを搭載しておらず、F無しモデルと比べてお安い価格で買えるというのが強みです。※オーバークロックはできません。
別途グラボ(GPU)を用意する必要はありますが、ゲーム用途に内臓GPUでは心許ないですし、多くのゲーマーは別でグラボを用意すると思うので、内臓GPUを搭載しないというのはデメリットにならず。むしろ、ゲーマー向けと言えるCPUなんじゃないかなぁと。
それじゃ、早速 “Intel Core i5 10400F" を使った自作PCの構成について見ていきましょう。PCケース、Windows 10 Home込みで予算は10万円です。
おすすめパーツ構成
製品 | 価格 | |
OS | Windows 11 Home(日本語版) | 19,280円 |
CPU | Intel Core i5 10400F | 21,823円 |
GPU | 玄人志向 GTX 1650(補助電源ありモデル) | 15,972円 |
マザーボード | ASRock H470 Phantom Gaming 4 | 15,740円 |
メモリ | CORSAIR DDR-2666MHz 8GB×2 | 7,920円 |
ストレージ | シリコンパワー 512GB SSD | 6,930円 |
電源 | 玄人志向 80PLUS Bronze 650W | 6,814円 |
PCケース | SAMA ミドルタワー ATXケース(黒鴉) | 4,022円 |
クーラー | サイズ 虎徹 MarkⅡ | 3,830円 |
ひとまず、目標と定めるスペックは軽めの作業が楽々できて、フルHD画質でゲームをぼちぼち遊べるくらい。※60fps前後でゲームが遊べるかどうかが目安。
この構成だと合計102,493円と少々予算オーバーですが、かなり良い感じじゃないですか? もし、自作PCのブラッシュアップであれば、Windows 10をカートから外せるので、合計83,213円と余裕で予算内で組むことが出来ちゃいます。
ゲーミング性能を求めるのであれば、グラボにGTX 1660 Superをチョイスするともっと幸せ。このクラスのグラボになるとフルHD画質で100fps超えのゲームが出てくるので、ゲーミングモニターもバリバリ活用できるようになるはずです。
ちなみに、僕はIntel Core i5 10400Fを上述の構成で組もうと思っているんですけど、残念ながら、現在i5 10400FはAmazonで売り切れ。ほぼほぼ変更はないと思うので、i5 10400Fが入荷次第取り掛かろうかと企み中です。
パーツ構成の補足
![Core i5 10400](https://iyusuke.net/wp-content/uploads/2020/09/intel-core-i5-pc.jpg)
選んだパーツを紹介するだけで終わるのもあれなので……選んだパーツ構成についてもう少しおさらいです。ちょっとした補足的な。
Windows 11 Home(日本語版)
全く新しくPCを組むなら “Windows 11" は必須。DSP版やOEM版と記載せずに安く販売している業者もいるため、しっかり確認してから購入しましょう。
※一応、異常に安い価格で売られているOEM版でも問題なく使用できますが、CPUやマザーボードの交換などでパーツを新調した際にライセンス認証ではじかれます。これは自作PCを組むうえで致命的なデメリット。
Intel Core i5 10400F
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今回のメイン。CPUはいくつかの選択肢があり、競合するRyzen 5 3600なんかと迷ったんですけど、メインはRyzen、サブはIntelって環境を維持したかったので、真っ先に候補に挙がったのがこいつです。
前世代のi5 9400Fと比較した場合、6コア/6スレッド → 6コア/12スレッドになり、ブーストクロックも最大4.1GHzから最大4.3GHzと順当に進化。オーバークロックで性能を引き上げることはできないですが、逆に、定格運用で使うならミドル帯CPUの中でも、間違いなくトップクラスのコスパと性能じゃないかなぁと。
今は、いわゆる “ご祝儀価格"。もう少し待てば、さらに安くなるはずです。
※第10世代から規格が"LGA1200″に変わったため、第9世代とは互換性がありません。
それともうひとつ、Intel Core i5 10400Fには冷却用のクーラーが付属し、冷却性能も問題ないんですけど、付属クーラーは基本 “動作音" がうるさいこと、そして、より冷却性能を高めるため、クーラーには “サイズ 虎徹 MarkⅡ" を選んでます。
(付属クーラーでいいかもって人は外しちゃってOK)
玄人志向 GTX 1650
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グラボは自作PCで最も悩むところなんですけど、今回は、気になってた玄人志向 GTX1650をチョイス。現行モデルではなく2020年7月30日発売の “補助電源ありモデル" です。(GDDR6メモリを搭載して性能2割増し。コアクロック数が上がっているのに安い)
実際のところ、GTX 1650の性能とコスパってそんなに良くなくて。ゲームのフレームレートで言えばなんとか “60fps" 出せるかなぁといった感じで、微妙に惜しい性能なんですよね。
非常に軽いゲームなら100fpsに迫ることもあるそうなので、これで価格がもう少し安ければ……。
ゲーミング性能を求める場合は、もう少しだけ予算を追加してGTX 1660 SuperやRadeon RX580を選ぶのがおすすめです。というか、絶対にその方が良い。
ASRock H470 Phantom Gaming 4
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マザーボードには、最近僕の中でジワジワとライクが増えていってるASRockの “H470 Phantom Gaming4" を選択 。同じくASRockのH470 Steel Legendと悩んだのですが、十分な性能を備えてますし、やっぱりこの価格が素敵。
※Steel LegendとPhantom Gaming4の違いはストレージの拡張機能と2.5Gigabit LANの有無くらい。Wi-Fi 6には対応してません。
第10世代のASRock製マザーボードは、K無しモデルのCPUでもオーバークロックができる「Base Frequency Boost機能」を備えてるというのも覚えておきたいポイントです。
CORSAIR DDR-2666MHz 8GB×2
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コスパと信頼度で選ぶならこれほど優れたメモリはないのでは? ってくらいにベストバイ。僕も長く使ってますし、多くの自作PCユーザーから選ばれているその確かな安心感も素敵。
Intel Core i5 10400Fとの相性も問題ありません。
シリコンパワー 512GB SSD
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こちらも僕が長く使ってるSSDでその確かな安心感と信頼性からチョイス。もう少し早い読み込み/書き込み速度、起動速度を求めるって人は、このSSDをファイルやアプリの保存用に。Windowsのインストール用にM.2 SSDを選ぶのがおすすめです。
M.2 SSDってなに? というブラザーは以下の記事もあわせてどうぞ。
▶PCを高速化!M.2 SSDの取り付け方とメリット
玄人志向 80PLUS Bronze 650W
電源は、Intel Core i5 10400Fに十分な電力を供給できる650W。取り回しの良いプラグインタイプを選んだので、配線も楽々です。
この構成での使用電力は190Wほどなので、本来であれば450Wの電源で問題ないのですが、後々のグレードアップを考慮して650Wをチョイスしてます。(450Wに変更すれば、2,000円くらいは安くなりますよ)
Thermaltake Versa H26
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コスパで選ぶなら、Thermaltake Versa H26もおすすめ。詳細が気になるブラザーは以下のレビューもあわせてどうぞ。
▶Thermaltake Versa H26のレビューをみる
快適にゲームを遊ぶなら、グラボ(GPU) はGTX 1660Superをどうぞ
![](https://iyusuke.net/wp-content/uploads/2020/07/zotac-gtx-1660super-1.jpg)
さてさて、今回は僕が考えている “Intel Core i5 10400F" を使った自作PCの構成をシェアした形なんですけど、じっくり考えたパーツ構成なのでかなーり良い感じになってるんじゃないかなぁと。
ただ、僕はサブPCとして考えているのでそこまでゲーム性能を意識してなくて。とりあえず “60fps" で動けばいいやくらいの心持ち。一般的なワークフローは問題なくこなせそうなんですけど、ゲーミング性能で言えばぼちぼちな感じのスペックです。
おそらく、ゲーミング用途でGTX 1650では不満を感じるシチュエーションも出てくるかと思うので、ゲーム性能重視でパーツを選ぶなら “GTX 1660 Super" を選ぶのがおすすめ。
価格は高めになっちゃいますが、仮に、今回の構成でグラボをGTX 1650からGTX 1660 Superに変更した場合の合計金額は115,680円(記事公開時のAmazonでの価格)。
もし、もう少し予算を追加できるのであれば、間違いなくGTX 1660 Superがおすすめですよ。参考になれば!